ソニック・ユースのフロントマンとしてUSロック・シーンを牽引し続けるサーストン・ムーアが、盟友ベックをプロデューサーに迎え、スタジオ・アルバムとしては約4年ぶりとなるサード・アルバムをリリース。 (C)RS
JMD(2011/03/28)
超豪華コラボ実現!ソニック・ユースのフロントマン=サーストン・ムーアを盟友ベックがプロデュース!ソニック・ユースのフロントマンとして、USロック・シーンを牽引し続けるサーストン・ムーアが、盟友ベックをプロデューサーに迎えスタジオ・アルバムとしては約4年振りとなるサード・アルバムをリリース。サーストン版『シー・チェンジ』とも言えるロック史に残る大傑作アルバムが誕生!ベックはプロデュース&アレンジの他にヴォーカル、ギター、ベース、シンセで全面バックアップ。ミックスはベック『モダン・ギルト』、シャルロット・ゲンズブール『IRM』、レディオヘッド『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』などを手掛けたダレル・ソープ。レコーディング・メンバーには、サーストン&ベック作品には欠かせないアーティストが参加。パーカッションにジョーイ・ワロンカー(アトムス・フォー・ピース)、ベースにブラム・インスコア(シャルロット・ゲンズブール)、前作に参加したサマラ・ルベルスキー(ヴァイオリン)、マタドール所属のカート・ヴァイル作品に参加するメアリー・ラティモア(ハープ)が参加。CDジャケットは米国現代アーティストのスティーヴン・パリーノが手掛け、アルバム・タイトルは80年代DCパンク・バンド、ザ・フェイス「イッツ・タイム」から引用されている。
Hostess Entertainment
発売・販売元 提供資料(2011/03/23)
4年ぶりとなるソロ作の主軸を成すのは、朴訥としたヴォーカルとアコギ。ソニック・ユース流の、2本のノイズ・ギターが外へ外へとスパイラルしていく轟音カタルシスは一切ない。むしろ真逆の、ひたすら内省へと向かった作品と言える。ところが、これが実に良いのだ。最大の肝はプロデューサーに迎えた盟友――ベックで、この男、やはりタダの弟分キャラではない。シンプルな演奏の上に流麗なストリングスを敷き詰め、適所にハープやシンセの煌びやかな音色を散らしたアレンジが、全体に夢幻的な奥行きと彩りを与えているのだ。その結果立ち現れた不思議な音世界は、<開かれたインナー・トリップ>という稀に見る感覚において、ニック・ドレイクの名作『Bryter Later』にも比肩している。
bounce (C)北爪啓之
タワーレコード(vol.332(2011年5月25日発行号)掲載)