World/Reggae
CDアルバム

From Africa with Fury : Rise

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フォーマット CDアルバム
発売日 2011年04月04日
国内/輸入 輸入(イギリス盤)
レーベルBecause
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 BEC5772820
SKU 5060107728202

構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:46:29
録音 : ステレオ (Studio)

  1. 1.[CDアルバム]
    1. 1.
      African Soldier
    2. 2.
      You Can Run
    3. 3.
      Mr. Big Thief
    4. 4.
      Rise
    5. 5.
      Slave Masters
    6. 6.
      For Dem Eye
    7. 7.
      Good Leaf, The

作品の情報

メイン
アーティスト: Seun Kuti & Egypt 80

商品の紹介

フェラ・クティの末の息子、シェウン・クティの新作が登場した。3年前の前作も傑作の声が高かったが、今回はそれを上回る強力な作品に仕上がった。 本作はブライアン・イーノをプロデューサーに迎えたブラジル録音。ティナリウェンのプロデュースでお馴染みのジャスティン・アダムズもギターで参加している。イーノといえばしばしば自己主張の強いプロデュースをするので、聴く前はアフロビートが本来持つパワーを減殺するのではないかという不安もあったのだが、結果は上々だ。 ここ数年はアフロビートが大きなムーヴメントとなり、アフリカ以外の国からも多くのアフロビート・バンドが生まれている。フェラ・クティが作り上げたアフロビートという遺産が今の時代に受け継がれていくことは喜ばしいし、意義もあると思うが、正直に言ってフェラを超えるものにはまだ出会えていない。しかし本作を聴けば、やはり血は争えないな、と納得せざるを得ない。別格だ。前作はヴォーカルが少し弱いかな、という気もしていたのだが、今回はそれもまったく感じなかった。 サウンドの迫力も申し分ない。現在はフェラが活躍した時代に比べてレコーディングの技術も格段に進歩している。アフロビートのように数多くの楽器が使用されるサウンドの場合、それぞれの楽器の音はクリアに録れるし、分離の良さも比べものにならないだろう。だがその分、フェラの諸作で感じられたオーケストラの音が塊となって迫ってくるようなあの凄味を出すのは、逆に難しいとも思える。それをここまでの迫力あるサウンドに仕上げたのは、やはりイーノの手腕なのか。前作はマルタン・メソニエがプロデュースを務めていたし、名エンジニアのゴドウィン・ロギーも引き続き参加。そういったヴェテランにサウンド・プロダクションを任せるというのは、なかなか鋭いといえるかも。 いずれにしても、21世紀に発表されたアフロビートとしては最高峰の1枚だ。
intoxicate (C)篠原裕治
タワーレコード(vol.92(2011年6月20日発行号)掲載)

フェラ・クティの末子が3年ぶりの2作目をリリース。フェラとの仕事歴もある学究肌のマーティン・メイソニアが後見した前作『Many Things』は、ある種の<ワールド・ミュージック>的な側面から遺父の王道を継承したものだったが、今回はシェウン本人がブライアン・イーノ&ジョン・レイノルズと共同プロデュースにあたっている。馴染みのレオ・エイブラムスらを従えてイーノが音に直接タッチした痕跡はあるものの、現行アフロビート・バンドにも通じるタイトでスッキリした風合いに全体がオーガナイズされたのは、むしろ主役自身のカラーが濃く出た結果なのではないか。古参のルーカン・アニマシャウンを軸にしたエジプト80の演奏も、非常にオーセンティックという意味で極めてモダン。熱気に溢れた力作だ。
bounce (C)煌ひろみ
タワーレコード(vol.332(2011年5月25日発行号)掲載)

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