初期ジョン・バリーの名盤をクールに楽しむ。ジリアン・ヒルズのキュートな歌もボーナスで収録でこちらも楽しい！！

『狂っちゃいねえぜ』(1960)
サウンドトラック

音楽　ジョン・バリー
監督　エドモン・T・グレヴィル
主演　ギリアン・ヒルス、アダム・フェイス

イギリス人の父は、美しいフランス娘と再婚した。ティーンエイジの娘は、父と結婚した彼女の身元を探るうち、ロンドンの夜の連中と親しくなり・・若きジョン・バリー、26歳時の仕事。007以前の、本格的な映画音楽進出の初めての作品で、この作品のサントラのヒットで、さらに注目されるようになる。ロック・インスト・バンド”ジョン・バリー・セブン”を組んでいた頃の彼ならではの、クールでメロディアスなゴーゴー・サウンド。メインテーマなどは、まさにその後の007サウンドへの発展の原型である。サントラ中には、父役のアダム・フェイスによる歌も収録。フェイスの主演映画の音楽仕事に過去バリーが携わっていた延長線上での本作の誕生ともいえる。そして、今回のCD化には、ボーナスとして娘役のジリアン・ヒルズの歌5曲(バックはポール・モーリア！という豪華トラックが4曲)、ジョン・バリーの別録音7曲、バリー・アレンジによるアダム・フェイスの歌が5曲収録。60年代のロンドンの空気を満喫！！ (C)馬場敏裕