12回のグラミー受賞を始め、数々の栄誉に輝くアメリカを代表する女性ヴォーカリスト、エミルー・ハリス3年振りとなる2011年アルバム。ケイジ・ザ・エレファント、パティ・グリフィン等を手掛けたジェイ・ジョイスがプロデュースしたこの作品、全13曲のうち11曲はエミルー本人によるオリジナル、そして残りの2曲はカヴァーが収録されている。2曲のうち1つは、エミルーが“大好きな曲”だと語る、ロン・セクスミスの「Hard Bargain」であり、もう1つはプロデュースを手掛けているジェイ・ジョイスの「Cross Yourself」。エミルーとジェイ・ジョイス、そしてジル・リーヴスの3人だけで、僅か1ヶ月ほどで創り上げられたというこちらのアルバムは、決して簡素なものではなく、今までの作品と変わらないエモーショナルで豊かな作品となっている。アルバムの中にはまた、彼女が自身のクリエイティヴ人生における2人の大切な人物をテーマにした曲も収録されている。 「Darlin' Kate」は、2010年に癌で無くなったエミルーの親友で、数々のコラボレーションを行ってきたケイト・マクギャリグルに捧げた曲であり、「The Road」では1960年代へと遡り、彼女のキャリアでは重要な位置を占めるアメリカン・ロックの伝説的存在、グラム・パーソンズと共に過ごし、作品を発表し続けていた日々を綴っている。
ワーナーミュージック・ジャパン
発売・販売元 提供資料(2011/04/01)
エミルー・ハリスによる3年ぶりのニュー・アルバムは、全13曲中11曲を彼女自身が書いた渾身の一枚(タイトル曲はロン・セクスミス製)。ダニエル・ラノワと組んだ95年の名作『Wrecking Ball』から追求してきた音響系オルタナ・カントリー路線を踏襲し、深い郷愁の世界を独特の浮遊感に彩られたカントリー・ロック・サウンドと共に歌い紡いでいる。還暦を超え、いい塩梅に枯れた歌声がまた染みるんだよな~。
bounce (C)田中幹也
タワーレコード(vol.333(2011年6月25日発行号)掲載)