BUDDHA BRANDで日本のヒップホップシーンに降り立って以来、絶大な影響を与え続ける漢、DEV LARGEことD.L a.k.a. BOBO JAMES。ソロ3作目となる本作は自身がそのキャリアに残してきた楽曲から砂金のような断片を改めてその審美眼で拾い集め、丁寧にそしてドープに編集した極上のインストゥルメンタル。マエストロの手によって生まれ変わった楽曲は、すでに永遠の輝きを放ち始めている。
タワーレコード(2011/05/10)
プロデューサー、DJ、コンポーザー、そしてM.Cと様々な顔を持つマルチプレーヤーDJ BOBO JAMES a.k.a. D.L.によるサンプリング・ミュージック。"世の中が変わろうとも俺自身は変わらない"という強い意志を感じる言葉以上のものが込められたインスト・アルバム。 (C)RS
JMD(2011/01/11)
年頭にDJ MUTAによる素晴らしいミックスCDが出たこともあって、ようやく機が巡ってきた……感じがするのは筆者だけではないだろう。実に7年ぶりのリリースとなったD.Lの3作目は名盤『KUROFUNE 9000』以来となるインスト集。トラックの由来は副題の示す通りながら、本人の弁によれば、約15年の間に作ったビートをベースにしているようだ。ただ、蔵出し音源を集めた出土品とはいえ、過去の尺度で測れないあたりはまさにオーパーツ。冒頭の"Suginami Underground"から美しく歪んだ無骨なループだけで雄弁に風景描写してくる、空間処理能力に長けたビートのスピリチュアルな煌めきは圧倒的にタイムレスだ。この粋でいなせな黒さに酔わされながらILLDWELLERSの始動を待て! とか言っとく。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.332(2011年5月25日発行号)掲載)