フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2011年03月16日 |
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規格品番 |
CTCR-14719 |
レーベル |
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SKU |
4945817147196 |
AVEX
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:46:17
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1.[CD]
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えぇ~楽しみながら学べる、っていうほど都合の良いものはございませんな。学んでるつもりはなくったって、気がついてみたら役に立ってた……なんていう、思い出してみればわたくしが子供の頃に観ていたドリフの「8時だよ! 全員集合」なんてまさにそうだったんじゃないかと。まあ、親からすれば学んでほしくないものまで学んでたかもしれませんが、例えばその、志村けんの"東村山音頭"や"ドリフの早口ことば"でラップ・ミュージックというものを最初に体験させてくれたり、毎週聴いてたオープニング曲でファンクというものの素養を高められたような気が……しないこともない。笑いを通じて<良い音楽>を学ばせていただいた、ということでございまして。で、<レキシ>を名乗る池田貴史という殿方もドリフ世代。楽しませながら学ばせるっていう嗜みをよ~くわかってらっしゃるわけなんですが、この方のすごいところは、楽しませながら良い音楽、主にブラック・ミュージックの色っぽさと、日本史の光景をいっぺんに見せてくれるというところ。今回の『レキツ』では、その企てがさらに大仕掛けになっておりまして、戦乱の世のラヴソングとでも言えそうなディスコ・チューン"きらきら武士"での椎名林檎や、三大武将を表すお馴染みの川柳を下敷きにした"ほととぎす"でアンニュイな歌声を聴かせる安藤裕子といったご婦人方のご活躍も聴きどころの、これまたオツな作物になってるわけでございます。ペリーの来航をテーマにした"ペリーダンシング"では、<ねえ、ペリー? 開国して欲しい?>なんてピロー・トークを絡めたり、親の目(耳)が気になるようなくだりを挿してくるあたりも、やはりドリフ世代らしく。
bounce (C)久保田たい平タワーレコード (vol.330(2011年3月25日発行号)掲載)
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ここまでマジメにふざけた作品も珍しい。池田貴史(100S)のソロ・プロジェクト=レキシの約4年ぶりとなる新作『レキツ』――日本の歴史に基づくという徹底したコンセプトが貫かれ、その貫徹ぶりはデヴィッド・ボウイ<Ziggy Stardust>みたい……というのも言いすぎじゃない気がする。リリックではとことん史実をデフォルメして現代とのチャネリングを図る一方、サウンド面ではDeyonnaこと椎名林檎や聖徳ふとここと安藤裕子など、今回もレキシ的な名義でクレジットされた数々のゲスト陣のキャラを活かした多彩な楽曲が揃えられているあたりも、十分な聴き応えに繋がっていて好き。冒頭ではスチャダラパーのBOSEとANI……というかMC四天王とMC末裔による、<ホーンテッド長屋><パイレーツオブ玄界灘>といったパンチラインの応酬でレキシの世界にお迎えする"そうだレキシーランドへ行こう"、色仕掛けで開国を焦らされたペリーが踊るアース・ウインド&ファイア風の"ペリーダンシング"、MUMMY-D……というかMC母上がタンゴなトラックでさすらいの隠れキリシタンを演じる(超カッコイイ)"かくれキリシタンゴ"、うっかり遊んじゃったらさらわれそうなダブ・ナンバー"レキシ ト ア・ソ・ボ"など、いっそ全曲解説してしまいたいほどどれも素晴らしく、<捨て曲ナシ!>なのである。まったく敷居が高くないハイクォリティーなポップソングに、<レキシのおじちゃん>による真似できないほど秀逸なくだらない(失礼!)ギミックを搭載した『レキツ』は、もう傑作と言うよりほかない。ここに登場する縄文・弥生時代~江戸開国期っていうとてつもなく長いレキシに思いを馳せながら……もうニヤニヤが止まらないよ!
bounce (C)加藤直子タワーレコード (vol.330(2011年3月25日発行号)掲載)
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