波打つように揺らめくギターと儚くたゆたう歌声――Plastic Treeの持つバンドの魅力がこれでもか、と発揮された1枚が出来上がりました。マイブラを彷彿とさせるシューゲイザーに振り切った(1)、変則的に流れていくサウンドが面白い(8)、心を締め付けるような(10)など12曲を収録(通常盤は13曲)。彼らのルーツを随所に感じさせながら、「らしい」サウンドを惜しげもなく散りばめたこの濃密な音世界につい身を委ねてみたくなる。いつまでも聴いた人の心に残り続ける音が、ここには詰め込まれています。
タワーレコード(2011/04/06)
ロック・バンド、Plastic Treeが放つ通算11枚目のオリジナル・アルバム。ロックをベースに色々な音楽や孤独、憂い、狂気などを飲み込んだバンド・サウンドは本作でも健在です!シングル曲「ムーンライト――――。」、テレビ東京系アニメ『遊戯王ファイブディーズ』のEDテーマ「みらいいろ」ほかを収録。 (C)RS
JMD(2011/03/31)
<こんなだったっけ?>と初っ端から驚かされたシューゲイズな"Thirteenth Friday"を聴いて、何だかイイ予感がした新作。グランジというかアグレッシヴなニルヴァーナといった感じの"アイラヴュー・ソー"、深海を思わせるスピリチュアル系の"~作品「ammonite」~"からポスト・ロック風ながらエモーショナルな"ブルーバック"というスロウ2連発あたりが非常に良い! これらに共通する、歌が主張しない楽曲が心に残る一枚。
bounce (C)加藤直子
タワーレコード(vol.331(2011年4月25日発行号)掲載)