スティーヴ・ガッドの新プロジェクト、その名もガッドアバウツ。メンバーはドラムスのガッドがプロデュースも担当、ベースにピノ・パラディーノ、ギターにアンディ・フェアウェザー・ロウと強力すぎる英国ロック界の腕利きが参加。ここにポール・サイモンの奥方エディ・ブリッケルがヴォーカリストとして加わった4人が基本編成。本作では、ゲストとして、ロニー・キューバー、ジョーイ・ディフランチェスコ、ギル・ゴールドスタイン、マーカス・ロハス、ルイシート・キンテーロ、ダン・ブロックがゲスト参加。本作は、全曲でエディ・ブリッケルのヴォーカルをフィーチャー。エディ・ブリッケルの作品をスティーヴ・ガッドがプロデュースしているという趣です。ジャズ&フュージョン・ファンのだれもが期待するガッドのドラミングではありませんが、ポップ・ヴォーカルのバッキングもまたガッドの味のひとつといったところ。ノラ・ジョーンズの雰囲気にも似た、アコースティックなヴォーカル作品の好盤です。
発売・販売元 提供資料(2011/05/27)
1970年代から知る人ぞ知るトランペット奏者だったワダダ・レオ・スミス。98年のマイルス・トリビュート盤『Yo!Miles!』以降、充実作を連発し、この新作もスゴい。4ギター、2ベース、2サックス、2ラップトップなどなどという大編成での漆黒スピリチュアル・ジャズ作品。ドン・チェリーに捧げられたエレクトリックファンクなど強烈至極。ブランドン・ロス(g)、スクーリ・スヴェリソン(b)、フェローン・アクラフ(ds)など参加!
intoxicate (C)稲田利之
タワーレコード(vol.92(2011年6月20日発行号)掲載)