マーラー指揮者ながら録音の出ていなかった作品、待望の登場
heliconレーベルから驚きのリリース! これまで録音のなかったレヴァインによる「復活」がついに登場です! 1989年にライヴ録音されたこの演奏では4楽章の「原光」をクリスタ・ルートヴィヒが存在感を示し、レヴァインの緊張感を孕んだ情熱的演奏と相まって内容の濃い演奏となっています。
タワーレコード(2011/01/17)
レヴァイン&イスラエル・フィル
「原光」を歌うのはルートヴィヒ! マーラーの「復活」ライヴ
イスラエル・フィルのライヴ・シリーズで注目を集めるheliconより、マーラー生誕150周年アニヴァーサリーに絶好のアルバムがリリースされます。レヴァインがイスラエル・フィルを指揮したマーラーの交響曲第2番は、1989年にテルアビブにおいてライヴ・レコーディングされたものです。
■レヴァインのマーラー録音
1943年生まれ、現在、METを拠点に世界有数の指揮者として活躍するジェイムズ・レヴァインは、1974年から80年にかけてRCAにマーラーの8つの交響曲のセッション録音を行っています。これら一連のアルバムは、当時のマーラー受容をけん引するおおきな役割を担い、「マーラー指揮者」レヴァインのキャリアを不動ものとしたばかりでなく、今日においてなお、ファンのあいだで強く支持されています。
■念願のリリース、レヴァインの「復活」
若き日にレヴァインがシカゴ響、フィラデルフィア管、ロンドン響と3つの名門オケを振り分けて録音したマーラーのアルバムは、たくみな音楽運びと精緻をきわめたアンサンブルとで作品の魅力をダイレクトに示してすぐれた内容でしたが、どういうわけか第2番と第8番の2曲は録音されなかったので、このたびのライヴによる第2番の登場はまさに快哉をもって迎えられるのではないでしょうか。
■イスラエル・フィルによるマーラーの「復活」
イスラエル・フィルは、名ヴァイオリニスト、フーベルマンにより、ヨーロッパ各地でユダヤ系であることを理由に解雇された楽員などを募り1936年に創設されたオーケストラ。設立当初より弦楽セクションは世界のトップクラスと肩を並べると云われてきましたが、同時にまた、このオーケストラがマーラーに寄せる共感は特別なものがありました。ちなみに、イスラエル・フィルは、マーラーの「復活」を1967年にバーンスタインの指揮で第5楽章のみをヘブライ語歌唱でライヴ録音、1988年10月にズービン・メータ指揮でライヴ録音、1994年にも同じくメータ指揮でセッション録音しています。メータのライヴ録音から4カ月、レヴァインがイスラエル・フィルを指揮した「復活」もまた、声楽の扱いにも非凡なセンスを示すマエストロのもと、ライヴの熱気と緊張感を孕みつつ、情熱的で集中力の高い演奏内容が期待されるところです。
■名メッツォ、ルートヴィヒが歌う「原光」
ここで第4楽章「原光」を歌うメッツォは、クリスタ・ルートヴィヒ。ルートヴィヒの歌う「復活」といえば、1975年のメータ指揮ウィーン・フィルとのセッション録音における深く気高い歌唱がマーラー・ファンには記憶されていますが、当夜の模様を伝えるイスラエルの日刊紙「ハアレツ(Ha’aretz)」によるレビューによれば、「1928年生まれのルートヴィヒはこの録音時点で65歳を迎えていたけれども、その存在感は比類がなかった」と伝えられていたことを付記しておきます。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2010/12/16)
これまでなぜか一度も録音をしていなかったレヴァインによる1989年イスラエル・フィルとの《復活》のライヴが初登場!この時期他のオケとも《復活》を取り上げていたが、商業的理由なのか本人が許可をしなかったからなのかは不明ながらも、カタログに穴が空いていた。レヴァインは決して《復活》を不得意にしていなかった証明とも言える熱演。晩年のクリスタ・ルートヴィヒをソリストに情熱的な演奏を披露。
intoxicate (C)北村晋
タワーレコード(vol.90(2011年2月20日発行号)掲載)