ダイナソーJr.のフロントマン、J・マスキスが『マーティン+ミー』以来、実に15年振りとなるソロ・アルバムをサブ・ポップからリリース!ダイナソーJr. の轟音とは対照的な途方もなく美しいアコースティック・サウンドに乗るJの途方もなくやるせないヴォーカルがあまりに素晴らしい、文句なしの傑作!ブロークン・ソーシャル・シーンの中心人物ケヴィン・ドリューをはじめ、ソフィー・トルドー(ex-ゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラー)、ベン・バードウェル(バンド・オブ・ホーセス)らもゲスト参加。1996年の『マーティン+ミー』の曲の多くが、ダイナソーJr. の曲のセルフ・カヴァーだったのに対して、本作は全曲書き下ろしの新曲というのも大きく異なるところで、ソロ・アルバムとしての完成度は本作の方が数段上。ところどころ、絶妙なタイミングで入って来るエレキのギター・ソロもたまらない!録音はマサチューセッツ州アマーストにあるJ所有のスタジオで行われ、上記の他、レーベルメイトのカート・ヴァイル、ポール・ジェンキンス(ブラック・ハート・プロセッション)、マット・ヴァレンタイン(MV+EE)、スザンヌ・ソープ(ウーンディッド・ニーズ)といった面々もゲスト参加でJをバックアップ。時にはブリティッシュ・フォーク(例えばニック・ドレイク)に、またある時にはウェスト・コーストのシンガー・ソングライター物(例えばデヴィッド・クロスビー)にも通じる、シンプルながら懐の深いサウンドに大きく貢献している。
P-VINE
発売・販売元 提供資料(2010/12/24)
実に15年ぶりとなるソロ名義での新作は、意外にも全編アコースティックで作られたフォーキーな仕上りに。何だか妙にやるせないヘタウマ歌唱や、絶妙のタイミングで繰り出されるギター・ソロの味わいはますます深みを増すばかりだが、それにしたってこの哀感はハンパじゃない。<涙なんかとっくに枯れちまったぜ……>という貴方の涙腺も激しく刺激すること確実。これぞ黄昏時のサウンドトラックだ。
bounce (C)渡辺貴仁
タワーレコード(vol.329(2011年2月25日発行号)掲載)