□□□(クチロロ)の通算7枚目となるアルバム。今作はさらなる実験精神と高度なポップスが融合。驚くべき仕掛けが盛りだくさんの楽曲と、トリッキーな歌詞で"言葉"、"文字"をテーマに前人未到の一大POP絵巻をお届け。 (C)RS
JMD(2010/12/16)
2009年7月ジャパニーズ・ヒップホップのオリジネーターいとうせいこうが正式加入し、「ヒップホップの初期衝動」「00:00:00」を収録したアルバム『everyday is a symphony』が、各所で大ヒットしたことも記憶に新しい□□□の7枚目のオリジナル・アルバム。現在では当然のように使用されているTwitterやUSTREAMを誰よりも早くALBUM制作やライヴパフォーマンスに取り入れ、その先見性と前衛性、またキラリと光るポップセンスで大きな話題を巻き起こしてきた□□□。今作はさらなる実験精神と高度なポップスが融合した□□□至上最高傑作とも言えるアルバムが完成!驚くべき仕掛けが盛りだくさんの楽曲とトリッキーな歌詞で"言葉"、"文字"をテーマに前人未到の一大POP絵巻をお届け致します。また今回□□□でしかありえないゲスト陣にも注目。
AVEX
発売・販売元 提供資料(2010/12/14)
これはもうポップ・アートと言っても良いだろう。コラージュを駆使したトラックは複雑で凝っていて、もはやヒップホップにこだわらなくなってきているし、メロディーと歌が明確なナンバーなどは1曲くらいしかないが、あくまで人目につくようにキャッチーに仕立ててある手法はポップ・アート的だ。言葉や歌詞がテーマのようで遊び心に溢れたリリックも多いし、いくつかの曲で大木美佐子(かつてのメンバー)やまつゆうといった女性シンガーをゲストに迎えているが、歌というより、声で曲にキャッチコピーをつけている感覚のようにさえ受け取れる。すなわちとても広告的。いとうせいこうを迎えたいまの□□□は、アンディ・ウォーホルの<キャンベル・スープ缶>さながらの効果を狙っているのかもしれない。
bounce (C)岡村詩野
タワーレコード(vol.329(2011年2月25日発行号)掲載)