はっぴいえんど以降の日本語ロックの影響も受けつつ、ヒップホップ以降の90年代的なエディット感覚も備わった2010年代型の現在進行形シティ・ポップスと呼べる1枚。白昼夢を見ているかのような気分に誘うメロディラインとそれと対照的に若さに溢れた演奏が絶妙なバランスで響き渡る。オススメトラックは(2)(3)(5)(10)。
タワーレコード(2011/01/24)
Contemporary Exotica Rock Orchestra 略してcero(セロ)。彼らのファースト・アルバムは、エキゾチックミュージックでありながら、エモーショナルでサイケデリックさも感じるロックとヒップホップが絶妙なブレンドで配合された、2011年の幕開けを飾るインディ・ポップ。 (C)RS
JMD(2010/12/16)
Contemporary Exotica Rock Orchestra。略してcero(セロ)。2007年、鈴木慶一氏(moonriders)の耳にとまりプロデュースしてもらう。その後、坂本龍一氏のレーベルcommmonsより発売された『細野晴臣 strange song book -tribute to haromi hosono 2-』収録の鈴木慶一「東京シャイネスボーイ」に参加。同レーベルコンピ『にほんのうた 第二集』に唱歌「青い眼の人形」のカバーを担当するなど、精力的に活動している彼ら。カクバリズムからのアナログ・リリースに続くファースト・アルバム。70年代のティンパンアレー周辺を現代的にアップデートした新しい潮流の代表格となるであろう内容。エキゾチック・ミュージックでありながら、エモーショナルでサイケデリックさも感じるロックとヒップホップが絶妙なブレンドで配合された、日本の、東京の本当の意味でのインディ・ポップ。
発売・販売元 提供資料(2010/11/25)
スティールパン、ヴァイオリン、オルガン、シンセなどをスパイスに雑食性の高いサウンドを聴かせるバンド、cero(セロ)のファースト・アルバム。豊かなリズム・アプローチを駆使して描かれる彼らの世界観は、レーベルメイトであるSAKEROCKよのうなサバービア感と、Kimonosに通じるシティー感覚とエモーションを併せ持ったもの……とでも例えるべきか。もしくは2010年代版チャンキー・ミュージック(?細野晴臣)!
bounce (C)久保田泰平
タワーレコード(vol.328(2010年12月25日発行号)掲載)