迫力のサスペンス・オーケストラと耽美なミステリアス・シーンのメロディ。
『エイリアン4』(1997)
サウンドトラック2枚組
音楽 ジョン・フリッツェル
監督 ジャン=ピエール・ジュネ
主演 シガーニー・ウィーバー、ウィノーナ・ライダー、ロン・パールマン
エイリアンを培養し、利用しようとする軍部。リプリーもクローンが作られ“復活”する…それぞれの監督たちの個性を反映し、楽しませるエイリアン・シリーズの4作目の監督は、後に『アメリ』で完全に自らの世界を確立したジャン・ピエール・ジュネ。ジュネがマルク・キャロと組まずに単独で長編監督は本作が初めて。SF色よりもゴシック・ホラー感が強まり、これまた賛否両論な問題作となった。音楽は、大作のオーケストラ音楽の中でメロディ心も忘れないジョン・フリッツェル。大作での登用は、本作と同年の『ダンテズ・ピーク』からで、以降、メジャー映画でもおなじみの作曲家となった。さて、本作のサウンドは、ミステリアスな部分のメロディアスさと、ショッキング/サスペンス・シーンでの歯切れのよさで勝負のオーケストラ・サウンド。サスペンス・シーンはゴールドスミスへのオマージュ的な鳴らしっぷりで、ミステリアスなメロディのかすかな歎美さが、ジュネとも組むバダラメンティ的な香りもさせる。今回は、1枚目と2枚目序盤までにフィルム用マスター、続いてリジェクトとLP用マスターを収録。トータル140分! (C)馬場敏裕
タワーレコード(2010/10/27)