ファースト・アルバムが大ヒットを記録したアンドレア・ベネベンターノのセカンド・アルバム!ファースト・アルバムは、リリース当初、ピアノ・トリオ好きの間で話題になったのち、再プレスがなされて、記録的な大ヒットを記録。ビル・エヴァンス的なリリシズムと、ペトルチアーニの系統を引き継ぐような、メロディアスな世界が、日本におけるジャズ・ファンの方に、広く支持されたわけですが、本作も基本は同路線のピアノ・トリオ・サウンド。根底にあるのは、粒立ちの良いフレージングとイタリア人らしいメロディ感覚。ノスタルジックで、ソフトなメロディ・ライン、可憐な音づかいが印象的なオープニングあれば、「Dona Lee」、「I got Rhythm」に想を得たバップ・チューン「Dona Quee」、「If I should lose you」のようなナンバーあり、スピリチュアルなゴスペル・ムードが温かみを醸し出すナンバーあり、「Giant Steps」をもじったようなナンバーあり。そこには、ジャズの正統派をカッチリ抑えながら、イタリア人としてのメロディ、歌を理想的に融合させた世界があります。また、個性的なブルース・ラインを持ったタイトル曲も面白く、ゆったりムードのラストまで、聴きどころ満載な1枚です。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2010/11/29)
ファースト・アルバム『Trinacria』がじわじわと人気を集めたイタリアのピアニスト、アンドレア・ベネヴェンターノによるセカンド・アルバム。前作同様ピアノ・トリオ編成で、親しみ易いメロディが印象的な温かい一枚だ。質の高い軽みから来る軽薄ではないおしゃれ感がとても良く、聴いていて思わず嬉しくなってしまうようなほっこりとした雰囲気に満ち溢れる。きっとこういったアルバムこそが愛聴盤になるのだろうなぁ。
intoxicate (C)青山秀一郎
タワーレコード(vol.89(2010年12月20日発行号)掲載)