今なお精力的に活動を続けるレイ・デイヴィスの『コーラル・コレクション』(2009)に続く作品は、自らが書いたキンクスの楽曲を、新旧の豪華アーティストと共に再演したコラボレーション・セルフカヴァー・アルバム。 (C)RS
JMD(2010/10/18)
レイ・デイヴィス自らが書いたキンクスの楽曲を、新旧の豪華アーティストと共に再演したコラボレーション・セルフ・カヴァー・アルバム。ゲストに迎えたのは、ブルース・スプリングスティーン、ジャクソン・ブラウン、そして2010年3月に惜しまれつつも逝去したアレックス・チルトン等の大御所から、メタリカ、ボン・ジョヴィの大物ハード・ロック勢、ブラック・フランシス、ビリー・コーガンといったオルタナ系、更には新進気鋭のミュージシャンまで、ジャンル、世代共に幅広い人選。「ユー・リアリ-・ガット・ミー」「ローラ」「セルロイドの英雄」等の代表曲から、「家路はるかに」「ディス・イズ・ホエア・アイ・ビロング」といった隠れた名曲まで、パイ時代のレパートリーを中心にセレクト。
ユニバーサル
発売・販売元 提供資料(2010/10/13)
キンクスのフロントマンとして幾多の名曲を世に送り出してきたレイ・デイヴィスが、セルフ・カヴァー集を発表。何と言っても、曲ごとに迎えたゲストの顔ぶれが凄いんだ! ブルース・スプリングスティーン、メタリカ、ビリー・コーガン、パロマ・フェイス、マムフォード&サンズなどなど、よくこれだけのメンツを集められたな~と関心しつつ、キャリアのわりに他人との交流がやたらと少ないヒネクレ屋のレイ先生にもこんな友達がいたのか!と驚かされたのが正直なところ。しかも、意外なほど参加者のカラーを活かしたスタイルも仕上がっているので、ゲストのファンも必聴だ。が、それでも痛感するのは楽曲自体の素晴らしさであり、メロディーやフレーズから滲み出るレイの強烈なアクと個性だったりもする。
bounce (C)北爪啓之
タワーレコード(vol.327(2010年11月25日発行号)掲載)