平たく言えばスティールパンとドラム、しかし平たく言えないのがこのユニット、オハナミの初アルバム。スティールパン奏者・町田良夫と、超絶ドラマー・山本達久との食べ合わせは一体どんなものか実に興味津々。音色で誤摩化されることは絶対にない各々の経験に裏打ちされた確かな音楽観と、不思議に和やかな雰囲気。聴き進んでいくうちにあらゆる固定観念が覆されるのには爽快感すら覚える。春だけでなく秋・冬のお花見も悪くない。
intoxicate (C)鈴木大輔

＜ポスト・ダブ・バンド＞を自称するmiimoの町田良夫と、NATSUMEなどで活躍する山本達久のユニット。躍動するパーカッションの上をスティールパンとギターの心地よい音色がゆらりとたなびく"五月雨"、ガムランとスティールパンが絡み付くようにして高揚感を煽る"Magnetar"など、繊細な柔らかさとダイナミズムが同居するアンビエント～チル・ダンスな趣だ。仕事とかがどうでもよくなってくるので、休日限定音楽にしよう。
bounce (C)田中将稔