ジャズ・ピアノのスター、ブラッド・メルドーが“naive”レーベルより登場。世界的なメゾ・ソプラノ歌手アンネ・ゾフィー・フォン・オッターとのコラボレーション・アルバムです。このアルバムでのメルドーは、ジャズ的な演奏はほとんど見られませんが、抜群のセンスが光る和音やメロディをちりばめた演奏を展開しています。DISC1は、メルドー作による歌曲集で、オッターのくつろいだ雰囲気の歌声を自分のピアノで彩ります。それぞれの曲がまったく違う表情をもっており、メルドーの才能を感じます。DISC2は、「ザ・フランス」的な、フランスの映画人気曲などが並びます。ロシュフォールのマクサンスの歌も映画のオリジナルとは雰囲気が違って、極めて素敵な大人の雰囲気。メルドーのピアノも絶妙なハーモニーで彩りを添えます。決してセンチメンタルにならず、詩や音楽に引きずられず、軽やかにさらりと、愛について歌います。大人のリラックスした雰囲気が大変魅力的な2枚組になっています。
発売・販売元 提供資料(2010/10/25)
NYのカーネギー・ホールからの委託でスタートした、世界的メゾ・ソプラノ歌手アンネ・ゾフィー・フォン・オッターとジャズ・ピアニスト、ブラッド・メルドーのコラボ作品。オッターのためのメルドー書き下ろしのオリジナル曲を収めた一枚目と、ミシェル・ルグラン、ジャック・ブレル、レオ・フェレなどのフレンチものに、映画『バグダッド・カフェ』のテーマ曲や、レノン/マッカートニー、ジョニ・ミッチェルのカバーを取り添えた二枚目という構成。親しみやすさと聴きごたえのある解釈が楽しめる二枚目も素敵ですが、一枚目の崇高なまでの仕上がりは、彼らのコラボの真骨頂ともいえる耽美な響きに満ち溢れています。オッターの唄声は、狂おしいほどに豊潤で美しく、トリオでの演奏では封印されがちなジャズ界屈指の左手の魔物をメルドーは解き放ち、ピアノ一台にして荘厳なオーケストレーションを奏でます。
intoxicate (C)稲田利之
タワーレコード(vol.89(2010年12月20日発行号)掲載)