80年代末。Killing Jokeを去ったYouthと、The Orb結成前のAlex Pattersonが、サンプラーと録音機材を購入し、2人が住んでいた場所にスタジオを完成させた。シカゴとデトロイト・ハウス・サウンドに関心を寄せながらも「アンダーグラウンドからオーバーグラウンドまで届くような音楽を創りたい」という情熱を持ち、様々な名義でAcid House系トラック制作が行われた。そして'89年に設立されたレーベルが【Wau! Mr Modo】。The Orb誕生のホーム・レーベルとして、今日まで伝説となっている。Alex Pattersonのマネージャー、Adam Morrisのニックネイム"Mr Modo"と、"Wah!"=どうなんだいを掛けて“モドさん、どうなんだい我々は”という意味を持つ【Wau! Mr Modo】は、既存のPOPミュージックの概念を覆す強力なインパクトを持つ音楽を次々に世に放っていた。中でも70年代に活躍した日本のバンド、ムーンライダーズのリーダーであるヴォーカリスト・鈴木慶一の作品をKeiichi Suzuki名義にてリリースしていた事でも知られる(今作には収録されていません)。また、サブレーベルであるInter-Modoからは、Juno Reactorの怪作『LUCIANA』がリリースされる等、説明不要の貫禄と存在感を放ったレーベルでもある。今回のコンピレーションには、そんなWAUの誕生直後にアナログでリリースされた楽曲達が惜しげも無くコンパイル。更にはAlex PatersonによるThe Orb名義でのオリジナルDJミックスが付いた奇跡のコンピレーションとなっている!ちなみに本作のアートワークを手がけたのはThe Orbのもう一人の創設者、The KLFのジミー・コーティー!
発売・販売元 提供資料(2010/09/29)
こんなシロモノが出土して聴けちゃうなんて、世の中まだまだ捨てたもんじゃない。時はオーブ結成前夜……猛威を振るうアシッド・ハウス全盛期の狂騒を、渦中のアレックス・パターソンとユースが内側から切り取った貴重な音源集であります。本邦初公開の初期オーブ音源など、スタイル模索中だった兄貴たちの音源ズラリのコンピ2枚に加え、アレックス自身のミックスCDまで装備した3枚組。ビンビンで召し上がれ。
bounce (C)佐藤大作
タワーレコード(vol.326(2010年10月25日発行号)掲載)