Gucci ManeやOJ Da Juicemanと同じクルーに所属する若手有望株!ユルいビートと「おれどぅ~え」ってなフックがめちゃ耳に残る“O Let's Do It”でブレイクし、さらにレックス・ルーガーによる激ハードなサウスビート“Hard In Da Paint”もストリート・ヒット、勢いに乗りまくる中アッツアツのデビューです!! それにしても凶悪なジャケ!!
タワーレコード(2010/10/05)
2009年にシングル「O Let's Do It」で注目を浴び、サウス注目若手ラッパーとして期待を集めるWaka Flocka Flameのデビュー・アルバム。2004年にGUCCI MAINEのSo Icey Entertainment/1017 Brick Squad所属のラップ・グループ、So Icey Boyzに最年少メンバーとして加入した彼は、これまでいくつかのミックステープやシングルをリリース。自身が「RUN DMCに世代のヴァイブを融合させ、サウスのトラックにのせている」と語るその独特なサウンドで、ヒップホップ・シーンに新たな流れを生み出そうと日々スタジオやステージでその技を磨いている。アルバムには、Roscoe Dash、Pastor Troy、Slim Dunkinなどのゲストもフィーチャー。アルバムを締めくくる曲のタイトルが「F**k This Industry」というのも興味深い。
Warner
発売・販売元 提供資料(2010/09/24)
母親がグッチ・メインのマネージャーだったこともあってかソー・アイシー~1017ブリック・スクワッド軍団の若手として頭角を現し、昨年のデビュー・シングル“O Let's Do It”で大々的に脚光を浴びたワカ・フロッカ・フレイム。今年に入ってから母親がグッチに解雇された関係で不穏な噂も流れていたのだが・・・・・・ワカは別れではなく和解を選び、無事にファースト・アルバム『Flockaveli』がリリースされた。 で、元からそういう予定だったのかはわからないが、グッチやOJ・ダ・ジュースマンといった1017の兄貴分は参加はナシ。ただ、そのことが逆に荒々しいワカの若々しいパワーを全面に押し出してみせる結果となったのは間違いないだろう。“O Let's Do It”や“No Hands”といったヒット・シングル群も最強だが、どこを切ってもスキさえあれば<わか、わか、わか、わか><ばう、ばう、ばう>と吠えまくる奇妙なテンションがとにかくヤバい! ほぼ全曲を気鋭のレックス・ルガーに委ねたのも、名のあるトラックメイカーがズラリと並ぶ昨今のメジャー作品とは一線を画すものだ。とにかく、ドラッギーな変態ループとヒプノティックな号令の不穏な奔流を浴びて中毒にならないのは不幸である。同じアホなら・・・・・・。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.326(2010年10月25日発行号)掲載)