2年ぶり9作目となるオリジナル・アルバム。セルフタイトルともとれる本作は、ROVOを過去から未来へと繋ぐ重要な作品。益子樹作の《ECLIPS》、静寂に1つ2つと音が重なり、やがて徐々に加速して行くツインドラムとその上を縦横無尽に漂うヴァイオリン。そして、グルーヴが最高点に達した時に訪れる新たなる静寂。山本精一作の《SINO》は、まるで宇宙遊泳をしているかのような浮遊感。全5曲、異なる宇宙が楽しめます。
intoxicate (C)中澤純一

音楽ジャンルを＜宇宙＞と表記できる唯一無二のバンド、ROVO。山本精一のソロ作などメンバー個々の活動を挿んで届けられた9枚目のアルバムは、前評判が高かった“ECLIPSE”をはじめ、ライヴを通じて磨き上げられてきた全5曲を収録。ジャーマン・プログレの系譜から脈々と受け継がれた人力コズミック・グルーヴで、宇宙の彼方まで持って行かれるトビ盤だ！つうか、一曲終わるまで息もできないほど……ホントに。
bounce (C)田中将稔