アラバマ州モビール出身で、紅一点のキンバリー(ヴォーカル、ギター、ピアノ)と彼女の兄弟であるリード(ベース)とニール(マンドリン、ドラム、アコーディオン)の3人で構成されたファミリー・グループ!テイラー・スウィフトやレディ・アンテベラムに続くアーティストとしてブレイクが期待されている、ポップ・カントリー・バンドです。3人は子供の頃から地元で歌い始め、10代になるとキンバリーは自身のバンドを結成。ニールとリードはローディとして彼女をサポート。後に兄弟は彼女のオープニング・アクトを務め、2005年にはコカ・コーラがスポンサーの“New Faces of Country”に参加。2008年、バンド・ペリーとして再び3人で活動を開始し、ディキシー・チックスのグラミー受賞作『Wide Open Space』を手掛けたナッシュヴィルの大御所プロデュサー、ポール・ウォーリーが仕上げた最初の音源が話題となり、2009年8月“Republic Nashville”と契約。その契約にはテイラー・スウィフトを大成功させた“Big Machine”のCEOであるスコット・ボルチェッタと“Republic Nashville”の社長ジミー・ハーネンも同席した、期待のグループによるデビュー作です。プロデューサーは、上述のポール・ウォーリーと、テイラー・スウィフトを大ヒットさせたネイサン・チャップマンが担当。
発売・販売元 提供資料(2010/09/14)
アラバマはモービルを拠点とする3姉弟による新人バンドの処女作です。音の仕上がりは見たまんまテイラー・スウィフト+レディ・アンテベラム狙いなパワー・ポップ・カントリー(?)仕様で、実際にテイラーを後見するネイサン・チャップマンのサポートも盤石。すでに全米4位を記録して滑り出しは上々ながら、野心の強そうなキンバリー嬢が一人で書いた可憐な”If I Die Young ”を聴くに、その前途は明るそうですね。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.327(2010年11月25日発行号)掲載)