2009年は100本を越えるライヴを行い、ライヴハウスやロック・ファンを中心に話題となっていたOKAMOTO'S。10代とは思えないアルバムのクオリティーとライヴ・パフォーマンスで高い評価と注目が増している彼らが、前作『10'S』のリリースから半年という速さで放つアルバムは、前作以上にOKAMOTO'Sサウンドを追求した作品。 (C)RS
JMD(2010/10/21)
アルバム「10'S」のリリース前からライヴハウスやロックファンを中心に各所で話題となっていたOKAMOTO'S。前作「10'S」から半年という速さでリリースされる今作。前作以上にOKAMOTO'Sサウンドを追求したアルバムとなっている。
SONY
発売・販売元 提供資料(2010/09/06)
前作『10's』から何と半年足らずで投下された新作は、恐らく彼らにとって10代最後のアルバムだ。が、ここには青春の焦燥や苛立ちめいたものはほとんどない。むしろ冒頭の“20”で<20年前仕掛けたアラーム鳴り響いている/スタートラインに今立てたんだ>と宣言しているように、目前の20代に向けて猛ダッシュしているような、前のめりな爽快感が全編で貫かれている。また、エアロスミス~ランDMCにジョー・ジャクソン、ゆらゆら帝国という節操のないチョイスのカヴァー曲が前作以上に馴染んでいるのは、彼らなりのロックンロール観がより強固に形成されつつあるという証明だ。パンクの刹那的衝動は希薄だが、それゆえ未来を見据えるクソ度胸のある彼らは、間違いなく<恐るべき20代>へと進化するだろう。
bounce (C)北爪啓之
タワーレコード(vol.326(2010年10月25日発行号)掲載)