オランダ版ファイヴ・コーナーズ・クインテットとして欧州ニュー・ジャズ・シーンを席巻、ここ日本でも2枚のアルバムが大ヒットしたザ・ジャズインヴェーダーズ。2年半振りとなる2010年作は、サウンドを大きく方向転換したターニングポイントと言える1枚。70 年代の初期プレ・フュージョン期におけるクルセイダーズや、CTI的サウンドをベースにAOR/スムース・ジャズ的な洗練やアシッド・ジャズ的なソウル/R&Bとの近接を感じさせるそのサウンドは、ニュー・ジャズに飽きたクラブ・ジャズ・リスナーから、AOR的で都会的なジャズを求める大人に、そしてインコグニート的なスムース・ジャズ・ファンク・ファンまでも虜にするに違いない!ニュー・ジャズの薫りを残しつつもシックやマントラのような男女コーラスが心地よい「Leave It At That」、再び男女コーラスをフィーチャーした16ビートのメロウ・ジャム「Why I」、初期フュージョンの影響が色濃い「Zebra Boogie」、ダンサブルなハイパー・ラテン「Samba C」、哀愁のワルツ・フュージョン「Reverse」など、ソウルフルなメロディとスムースなビート、洗練された都会的な空気感とメロウでスウィートなヴォーカルが高度にミックスされた、古くて新しいダンス・ジャズ・ミュージック!
P-VINE
発売・販売元 提供資料(2010/10/07)
従来のダンサブルな勢いも残しつつフュージョンとアッシド・ジャズの度数を倍増させ、グッとアダルトなサウンドへと進化した、オランダのニュー・ジャズ・コンボによるサード・アルバム。しっとり聴かせる"Why I"をはじめ、全編で色香漂う男女ヴォーカルをフィーチャー。これがスムージーなホーンとも良くマッチしているんです。インクゴニートあたりの黒くて都会的なサウンドが好みの方はストライクな作品でしょう。
bounce (C)藤井大樹
タワーレコード(vol.326(2010年10月25日発行号)掲載)