MPBを象徴する天才ミュージシャン、ジルベルト・ジルの未発表音源を含むキャリア初期の究極のレア・トラック・セレクション。デビュー・アルバムとして知られる“PHILIPS”からの『LOVACAO』(1967年)より時代はさらに遡り、リオに進出する以前の1962~63年頃にバイーアのローカル・レーベル“JS DISCOS”(CDジャケットはJS時代のシングル盤を模したもの。オリジナルは$700を越えると言われている。) に残されたEP音源をはじめ、リオに進出した後に“RCA”、“PHILIPS”よりシングルEPのみで発売された貴重なトラックを、まずCD1枚目に収録。これらは、一部のコンピレーションなどでは断片的にCD化されたものの、ここまでまとまった形で陽の目を見るのはこれが初めて。そして2枚目の収録は、リオの出版社“Arlequim”に、当時ジルが売り込みのために送ったと言われる1966年頃の貴重なデモ・テープからの音源によるもの。これらはレコーディングから40余年を経てはじめて音源としてリリースされるものである。いずれのCDにも「Procissao」「Roda」「Iemanja」「Ensaio Geral」「Zabele」といった、後のメジャー・デビュー後にジル初期の名作と謳われることとなる楽曲の言わばプロタイプ・トラックから、これまでほとんど知られることの無かった初期オリジナル曲まで、非常に興味深いコンテンツであり、当地のマニアをはじめ、メディアや専門家、音楽研究者の関心も既に高いと評判の逸品。後にカエターノと共にトロピカリアを提唱し、圧倒的なカリスマ性を得る以前の初々しいジルの姿がここに表出されており、ボサノヴァを体得しつつ、よりリリカルな自身の音楽を引っさげて、故郷バイーア~リオへ進出し、成功を夢見た若き才能の軌跡として、MPBの歴史を紐解く上でもその意義深さはこの上ない。すべてのブラジル音楽ファンに捧げるべきコレクターズ・アイテムだ。
発売・販売元 提供資料(2010/08/30)