現代最高の「ブリュンヒルデ」ポラスキの登場でドラマも歌唱もますます白熱
その説得力あるドラマ性によって、今や古典となりつつあるクプファーの《指環》。第1夜《ワルキューレ》では、序夜に続いてヴォータンを歌うシュトルックマンが、演技・歌唱の両面で抜群の存在感を示すなか、表題役ポラスキの登場により一層熱のこもった歌唱の応酬が繰り広げられます。ビリーの指揮も、丹念に音楽をつむいでこの壮大な物語を牽引します。（ノーツ：広瀬大介・日本語字幕：舩木篤也）

1988年から92年にバイロイト音楽祭で最初に発表され、衝撃をもって迎えられたクプファー演出による《指環》は、その後、ベルリン国立歌劇場でも改訂版演出が行われていますが、この映像は、同じ演出を引き継いで、2003年から04年にバルセロナのリセウ大歌劇場で上演されたものです。
《指環》第1夜となる《ワルキューレ》は、四部作のなかでもとりわけ人気が高く、「ワルキューレの騎行」や「ヴォータンの告別と魔の炎の音楽」など、単独で演奏されることも多い、美しい楽曲の数々が聴かれます。
表題役ブリュンヒルデを歌うデボラ・ポラスキの登場により、《ラインの黄金》以上の白熱した歌唱の応酬となり、ドラマをしっかりと把握したビリーの指揮ともあいまって、完成度の高い演奏を堪能できます。
コロムビアミュージックエンタテインメント

発売・販売元 提供資料 （2010/09/10）

クプラー演出による《指輪》第1夜、現代最高のブリュンヒルデ、デボラ・ポラスキの登場でドラマも歌唱もいよいよ白熱する、ワーグナーの楽劇《ワルキューレ》。《ニーベルングの指輪》四部作のうちとりわけ人気の高く、ワーグナーの音楽でも美しい楽曲の数々が聴かれる作品。2003年6月19、22日リセウ大歌劇場にてライブ収録(ドイツ語上演)。 (C)RS

JMD （2012/08/16）