デビュー作『Irie Butterflies』がスマッシュ・ヒットした、北欧のヴォーカリスト、エマ・ラーションの第2作目。前作のようなクールなムードから一転したジャケ・イメージで、サウンドもイメージに伴って少しばかり変わった感じ。クールな質感の前作に対して、今回はちょっぴりダイナミック。アレンジもよりジャジーな感じになって、ピアノや、サックスのソロなどもフィーチャーしパワフルに聴かせます。そして、ちょっとソウルフルさも加わり、例えて言えば、北欧のシャーデーか。オリジナル楽曲を基本に、そのコンポジションやアレンジ、またストーリー性にも満ちた展開を見せる楽曲は、彼女のセンスならでは、いわゆる4ビートなジャズ・ヴォーカルという所とは完全に一線を画しつつも、4ビートのソロ・パートは織り込む等そのジャジーさや、オリジナルなパーソナリティ、落ちついた声質、ちょっとダークな雰囲気を湛えている所は、シャーデーのような魅力を感じさせます。スタイリッシュにアレンジした名曲M7「Afro Blue」も秀逸！シベリウス音楽院で学んだ、才女。雰囲気もののシンガー･ソング･ライターとは明らかに違う質感と音楽性を感じる作品です。

発売・販売元 提供資料 （2010/09/16）