NYの刺激的なポップ・ロック、これが噂のラ・ラ・ライオット!2010年7月、アジアン・カンフー・ジェネレーション主催「NANO-MUGEN CIRCUIT 2010」全国ツアーに参加し、大ブレイクを果たしたラ・ラ・ライオットが待望のセカンド・アルバムをリリース!盟友ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタム・バトマングリがアレンジを手掛けた、激キラーチューン「Do You Remember」収録!プロデューサーにアンドリュー・モーリー(アーケイド・ファイア他)を迎え制作された本作は、USインディー・ロックにチェロとバイオリンを大胆に取り入れたドラマティックな仕上がり。突き抜けるハイトーン・ボーカルと、ヴァンパイア・ウィークエンドを彷彿とさせるポップな楽曲は一度聴いたらもうヤミツキ!チェロのアレクサンドラが美しいボーカルを披露する「You And I Know」も良いアクセントに。 約2年前、メンバーの死を乗り越え制作されたデビュー・アルバム『ザ・ランバ・ライン』から一回り、二回り大きく成長したラ・ラ・ライオットをご堪能あれ!ちなみにメンバーのウェス(Vo, key)はヴァンパイア・ウィークエンドのロスタム(key)とディスカヴァリーを結成している。
Hostess
発売・販売元 提供資料(2010/08/19)
この2010年、あっけらかんとした明るさが現実的ではないとすでに知るからこそ、抑えた感傷の先にそれでも光を描こうとするようなこの2作目は、むしろリアルな充足感に繋がる。例えばストリングスの音と声のみを前面に押し出したり、"Foolish"では弦をプログラミング風の層にしてみたり。かと思えば、疾走感溢れるロック・サウンドとミニマル・ミュージックを融合させるなど、個性的なアイデアを光らせつつ、曲の構成やアレンジをあえてどれもシンプルにすることで、ポップ・ミュージックとしての起爆力とスッと心に染み入る柔らかさをさらに洗練させた印象。アナログ録音とも思える耳に優しい質感からは、ミックスを担当したデス・キャブ・フォー・キューティのクリス・ウォラらしさも聴き取れる。
bounce (C)妹沢奈美
タワーレコード(vol.326(2010年10月25日発行号)掲載)