LAパンク/ハードコア直系の疾走感と、素晴らしいメロディセンスが光る天性のバランス感覚を備えたロサンゼルスのノイズ・ポップ・デュオ、ノー・エイジのサード・アルバム。 (C)RS
JMD(2010/08/23)
LAパンク/ハードコア直系の疾走感とマイ・ブラッディ・ヴァレンタインにも比肩する、素晴らしいメロディセンスが光る天性のバランス感覚を備えたロサンゼルスのノイズ・ポップ・デュオ、ノー・エイジ。ネオ・シューゲイザーの潮流ともリンクして世界的なブレイクを果たしたセカンド『Nouns』から2年振りとなる待望のサード・アルバムにして最高傑作!徹底したD.I.Y.精神を貫きながら、音楽のみならず、ヴィジュアル・アートやパフォーマンス・アートの領域にまで影響を及ぼしてきたノー・エイジ。なんと前作ではグラミー賞にまでノミネートされたほどのパッケージへのこだわりも衰えず、フォールドアウトのミニポスターが貼り付けられた特殊な紙ジャケット仕様になっている。以前から全米各地のアートギャラリーでライヴ演奏をすることも多かった彼らだが、2009年10月にはニューヨーク近代美術館(MoMA)でパフォーマンスを行っている。
P-VINE
発売・販売元 提供資料(2010/08/20)
アート・シーンとも深く関わり、ニューヨーク近代美術館でライヴを披露するなど、音楽のフィールドを越えて幅広い活動を展開してきたLAの2人組、ノー・エイジ。前作『Nouns』で大きな注目を集めた彼らのニュー・アルバム『Everyting In Between』(Sub Pop/Pヴァイン)は、持ち前の実験性とパンクの精神がバランス良くブレンドされている。その乾いた轟音ギターからはシューゲイザーの他にも西海岸ハードコアのDNAを感じさせつつ、ノイズに対するクールな距離感がイマっぽい。アンビエントやミニマルなセンスを匂わせながら、ロックンロール本来の荒々しさとポップさが際立っているのが魅力だろう。
bounce (C)村尾泰郎
タワーレコード(vol.325(2010年9月25日発行号)掲載)