故ロジャー・トラウトマンの甥であり、ザップ/ロジャーサウンドを継承するトークボックス・プレイヤー、ルーファス・トラウトマンのセカンド・アルバム。 (C)RS
JMD(2010/08/23)
故ロジャー・トラウトマンの真の継承者として日本でも高い人気のルーファス・トラウトマンが2009年に発表したセカンド・アルバムが国内盤化。オープニングを飾るザップ・マナーなタイトル曲を始め、とても2009年産とは思えぬオールド・ファンク・チューンが目白押し。ファンキー・ミディアム「It's Over」では、ザップ・ファンにはオナジミのシャーリー・マードックをフィーチャー。
P-VINE
発売・販売元 提供資料(2010/07/22)
ザップ・マナーを受け継ぎながらゴスペルを歌う、ロジャー直系のトークボクサー ロジャー死してもトークボックスのグルーヴは死なず。ザップ/ロジャーのサウンドとスピリットをもっとも忠実に受け継いだロジャーの甥、R・トラウトマンことルーファス・トラウトマン3世の、昨年8年ぶりに発表したセカンド・アルバム『All Things Are Possible』がついに日本盤化された。ロジャー及びラリーへの追悼の意が込められた2001年の前作『No Compromise』(今回2度目のリイシューが決定)も好盤だったが、今作もゴスペルがベースながら気分はザッピーな快作。シャーリー・マードックが魂を込めて歌い上げるスロウ“It's Over”などはザップ・ファン悶絶だろうし、ブラックストリートの曲を意識したと思しき“Shake The Haters Off”のように、R&B~ヒップホップにおけるトークボックス使いへの回答的なプレイも痛快このうえない。Gファンク・スタイルのスムースなダンサーからクワイエット・ストーム・マナーで神を称えたバラードまで、さまざまなサウンドを呑み込む懐の深さはまさにザップ譲り。天国にいる叔父/伯父たちが舞い降りてきたかのようだ。ロジャー直伝のチューブの鳴りはひと味違う。必聴。
bounce (C)林剛
タワーレコード(vol.325(2010年9月25日発行号)掲載)