ヒップホップに回帰すると噂されていた5作目ながら……回帰どころじゃなく、とんでもないことに! ニッキー・ミナージュとの壮大なオープニングから、キング・クリムゾンをサンプリングした先行曲"Power"、エルトン・ジョンのピアノに高速ブレイクが乗る"All Of The Lights"、"カニエ自身の単音ピアノとヴォーカルが印象的な大曲"Runaway"、エイフェックス・ツインをネタ使いした"Blame Game"、USインディーの注目株ボン・アイヴァーの曲を下地にした"Lost In The World"など、全編が凄まじい熱量を放つ怪物アルバム。膨大な情報量をセレブなアート感覚でまとめ上げ、いままで聴いたことがない品格あるヒップホップの形を作りあげてしまったカニエは完全に独走状態です!
bounce (C)金雄大
タワーレコード(vol.328(2010年12月25日発行号)掲載)