オススメ曲 (1)(2)(6)(7) オープニングのモーツァルトから聴いていて微笑んでしまう、大切な人と共に永く聴きたいオイゲン・キケロの72年名作が遂に初CD化となりました!ヨーロッパの気品溢れるジャズ・アレンジで聴くクラシック楽曲の数々。日本録音って事で滝廉太郎の「花」をやっちゃうサービスもあり!ファンキーな「ビューティフル・トーキョー」もカッコいい!
タワーレコード(2010/06/15)
甘く、物腰柔らかに語りかけるようなピアノの響きが素晴らしい。日本人なら誰もが口ずさめるであろう滝廉太郎作の名曲「花」。あの懐かしく心温まるメロディが、ヨーロッパの気品溢れるジャズのアレンジと融合し、感動をもたらす…。ルーマニア出身のピアニスト、オイゲン・キケロは、代表作『ロココ・ジャズ』の世界的な大ヒットで知られるクラシックとジャズを融合させる名手。彼の人気の絶頂期、1972年に初来日した際吹き込んでいた日本盤オンリーの名作『マイ・リリックス』が待望の初CD化です。もはやトレードマークと言っても過言では無い、クラシックのジャズ化の手腕はここでもそのエレガンスを発揮。ご挨拶とばかりにオープニングを飾る、モーツァルトの名曲「ピアノ・ソナタ(K.331)」、オッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』から「ホフマンの船唄」、ヴェルディの『アイーダ』からは「勝利の行進」が選曲され、他のアルバムには無いヴァラエティで楽しませてくれます。本作の為に書かれたオリジナル曲のクオリティの高さも特筆。中でも興味深いのは異色のファンキー・ジャズ「ビューティフル東京」。彼にしては珍しい8ビートのジャズ・ファンクで、スパッと打ち抜くドラムに乗せ、躍動感溢れるピアノが華を咲かせています。さらに、エンディングを飾るピアノソロ「マイ・リリックス」は、その抒情的なタッチで美しい旋律を導く名曲で、彼らしさが詰まったナンバーです。何と言っても本作のハイライトは、誰もが知っている日本の名曲達が“キケロ節”で華麗に奏でられていること。取り分け、日本人なら誰もがハッとする旋律が印象的な滝廉太郎作の名曲「花」は、日本の風情とキケロ流のエレガンスが完璧に融合しており、この瞬間、このシチュエイションでしか成し得無かったであろう感動的な出来映え。アルバム全体を通して、バランス良くこれらの楽曲が配された本作は、クラシック×ジャズ、ユーロ・ジャズ、そして和ジャズなんてキーワードを、流麗で感動的に体現した、国産ピアノトリオの傑作なのです。
プロダクション・デシネ
発売・販売元 提供資料(2010/04/20)