ネオ・ソウルの女傑=メイシー・グレイ自身が、2009年を通してロサンゼルスで曲作りをし、自らプロデュースした作品。ヴェルヴェット・リヴォルヴァーをゲスト・アーティストに迎え、ポップ&ロックに、ダンサブルでエンターテイメントな作品づくりに徹している。 (C)RS
JMD(2010/06/22)
2007年の『Big』以来約3年ぶりとなるメイシー・グレイのスタジオ・アルバム。今作は2009年を通してロサンゼルスでグレイが曲作りをし、そして自らプロデュースした作品。アルバムのミキシングを担当したのは、過去に4度のグラミー賞を受賞し、レディ・ガガ、ジェイ・Z、リアーナ、アリシア・キーズ、カニエ・ウエストなどのTOP10シングルを担当した敏腕マニー・マロキン。アルバムにはボビー・ブラウン、ザ・ボディーロッカーズのカズ・ジェイムズ、そしてガンズとヴェルヴェット・リヴォルヴァーのメンバーだったスラッシュ、ダフ・マッケイガンとマット・ソーラムという超豪華メンツが参加。
ユニバーサル
発売・販売元 提供資料(2010/04/07)
コンコードに移籍し、挑発的な表題と共に送り出される5作目……なれど、自らのプロデュースも含む楽曲は、フタを開けてみればメイシー・グレイ以外の何者でもないポップでロックでソウルな最高のR&Bであり、過去作からの正統進化と言えるだろう。スラッシュやボビー・ブラウン(!)などゲストの顔ぶれにも惹かれるが、何よりも彼女のアイコンとなっているビタースウィートなしゃがれ声が聴き手の心にスッと染み込む。
bounce (C)池谷昌之
タワーレコード(vol.322(2010年6月25日発行号)掲載)