今なお不動の人気を誇るオルタナ・ポップの代表、エヴリシング・バット・ザ・ガールの顔、トレイシー・ソーンが切実に歌い上げているアルバム。どこか心に沁みるアコースティック・ナンバーから心躍るポップ・ソングまで、多彩な楽曲を収録。 (C)RS
JMD(2010/12/09)
リアルに生きる女性の日常、現在も不動の人気を誇るあのオルタナ・ポップ代表、エヴリシング・バット・ザ・ガール(EBTG)の顔、トレイシー・ソーンが切実に歌い上げる。本作では、大人の女性が送っているであろう、送ってきたであろう、これから送るであろう体験を次々と物語の様に歌い上げている。どこか心に沁みるアコースティック・ナンバーから心躍るポップソングまで多彩な楽曲を収録!結婚、離婚、更年期、おまけに夜な夜なバーに飲みに行く女性のストーリーまでが、トレイシー流の美しいポップ・バラードへと昇華する。現在、トレイシーはEBTGの相方であり、人生のパートナーであるベン・ワットとの結婚生活を送っており、プライベートでの充実が楽曲に写し出されている。プロデューサーは、前作「アウト・オヴ・ザ・ウッズ」を手掛けたイワン・ピアソン。美しいストリングスとトレイシーの美しい歌声は永遠に不滅です。
HOSTESS
発売・販売元 提供資料
25年ぶりのソロ・アルバムとなった前作は、90年代のエヴリシング・バット・ザ・ガールのようなアーバン・ディスコティークなサウンドだった。それから3年後、ベン・ワットのレーベルからリリースされた今作は、相反するかのようにアコースティックに彩られ、デリケートな感触。特にピアノやギターのシンプルな旋律にヴォーカルが浮かび上がるバラッドが秀逸。溢れる深く優しい歌声は、内に静かにたたえられた強さから。故に凛とした美しさが際立っている。その率直さ、素朴さが、積み重なり合った今の彼女の姿をリアルに表している、そんなポップ・アルバムだ。
intoxicate (C)水上渉
タワーレコード(vol.86(2010年6月20日発行号)掲載)
名作「A Distant Shore」以来、約25年ぶりのソロとなった前作から3年。新作は公私共にパートナーであるベン・ワットのレーベルから届いた。前回も多くの曲を手掛けたユアン・ピアソンが全面的に製作を担当。ホット・チップやインヴィジブルのメンバーがサポートするほか、コートニー・ティッドウェルやイェンス・レークマンがヴォーカルで参加。カヴァー2曲を含むディープな歌心に溢れる10曲は、自然とココロに染み入るナンバーばかり(日本盤にはデモが5曲も収録)。エヴリシング・バット・ザ・ガールはもちろん、エレクトロニック界隈での客演も知られる唯一無二のヴォーカルは相変わらず。ギターでもピアノでもストリングでもダウナーなビートでも、どんなトラックでも彼女の曲になってしまう。
bounce (C)栗原聰
タワーレコード(vol.321(2010年5月25日発行号)掲載)