ワーグナーが《楽劇》に目覚めた傑作。
正式な題名は《タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦》。中世の伝説に基づく物語で、ヴェーヌスの愛欲におぼれた騎士タンホイザーの魂の救済が描かれます。
第2幕第4場の行進曲は、誰もがきっと知っている有名な曲で、壮大な合唱が印象的。ワーグナーの聖地バイロイト祝祭劇場での、抽象的な舞台と重厚な演奏が渾然となって、忘れがたい世界を創り上げています。
DVD収録時間約188分
小学館
発売・販売元 提供資料
大好評だった魅惑のオペラの最終巻は、モーツァルト最晩年のオペラです。当時は人気がなかったようですが、近年は再評価が高まっています。舞台「ミス・サイゴン」などを手掛けた、イギリスの映画&舞台監督ニコラス・ハイトナー演出によるこの舞台はシンプルな作りですが、(有名ではないものの)歌手陣が堅実に上手いメンバーで固められているので、お話を集中して楽しむことが出来るようになっています。
intoxicate (C)佐藤奈々
タワーレコード(vol.88(2010年10月10日発行号)掲載)
器楽曲などに編曲され、ラルゴの題名でも知られる《オンブラ・マイ・フ》が有名なヘンデルの『セルセ』。2000年、ドレスデン国立歌劇場公演の映像。古楽演奏で好評価を得ている、クリストフ・ルセの指揮。歌手陣も実力派で、ピオーや、ラスマッセンなど。コロラトゥーラの技巧的なアリアも聴ける。欧米ではよく上演されていますが、日本ではまだまだ地味な存在のヘンデルのオペラ。ヘンデルが亡くなってから250年もたつのに、いまだに面白いと思えるのが凄いところです。次号はベルク:ヴォツェック。
intoxicate (C)佐藤奈々
タワーレコード(vol.86(2010年6月20日発行号)掲載)
ドレスデン版を使用したタンホイザーです(ただし、序曲に大幅なカット有)。ヴォルフガング・ワーグナーによる、限られた舞台装置と、効果的な光と影の演出が当時大変話題になりました。オーケストラと合唱もバイロイトなので高水準。エリーザベト役のステューダーが良い仕上がりになっています。それにしても、96年にメトの上演中に亡くなったタンホイザー役のヴァーサル、01年にベルリンで上演中に亡くなったシノーポリには何かを感じてしまいます。次号はショルティによる「アンドレア・シェニエ」。
intoxicate (C)佐藤奈々
タワーレコード(vol.85(2010年4月20日発行号)掲載)
アーノンクールの凝りに凝った音楽作りが見事な「フィデリオ」。2004年チューリッヒ歌劇場公演です。このDVDの見所は、フローレスやビリャソンと並び、今最も期待されているテノール、カウフマン(ドイツが生んだ最高のテノールと評判です)をフロレスタン役に迎えているところです。どんなオペラ、リートを歌っても常に安定した高レベルを保てるのが特徴で、そして一目惚れするほどのイケメンです!キャスト、音楽、演出、劇場と文句なしです。次刊は、日本語字幕付初発売のアルバレスの「リゴレット」です!
intoxicate (C)佐藤奈々
タワーレコード(vol.84(2010年2月20日発行号)掲載)
〈元祖〉オペラDVD‐BOOKが皆様のご要望にお応えして帰って来ました!第III期シリーズのスタートです。第1巻は『マノン・レスコー』で、第2巻はムーティ/ミラノ・スカラ座のヴェルディ『オテロ』。後にも先にもこれ以上のオテロ役は考えられない!と言っても過言ではないドミンゴが演じています。そして、先日来日も果たし(渋谷店にもご来店頂きました)評だった共演者のフリットリ。美しさは勿論ですが、繊細な部分の歌唱が素晴らしいのです。歴史的公演と絶賛された舞台を解説本と共にお楽しみ下さい。
intoxicate (C)佐藤奈々
タワーレコード(vol.83(2009年12月20日発行号)掲載)