一度聴いたら忘れられない声、そしてメロディー…。孤高のフレンチ・シンガー・ソングライター、テテの前作から3年振りとなる4枚目のアルバム(2010年リリース)!湿った空気、濁った河、生い茂る草木…。アメリカでもヨーロッパでも、ましてやフランスでもない。呼吸するリズム、ブルーなメロディー、そして染みこむヴォーカル。テテの“the promised land(希望の土地)”がここにある。「何かもっと、ダイレクトなものが欲しかったんだ。最近スタジオでもやりすぎる傾向だったから。くどかったり、これ見よがしな感じでね。」この言葉を実現をするためにテテが選んだ道は、初のアメリカ録音(オレゴン州ポートランド:studio Kung Fu Bakery)だった。共同プロデューサーにロス・ロボスのスティーヴ・バーリンを迎え、ヴァル・マッカラム(g)、デイヴィー・ファラガー(b)らのサポートを得て、余分なものを削ぎ落とした歌とサウンドは、聴く人の心にダイレクトに響く。本能に訴えかける歌詞、そして暖かみさえ感じさせる力強くアコースティックなサウンドが、テテの新たな旅立ちを宣言しているのだ。日本語解説&歌詞対訳付き。日本盤ボーナストラックを5曲と「妬みと蔑み」のビデオ・クリップを収録。
発売・販売元 提供資料
セネガル生まれ、フランス在住のシンガー・ソングライター、テテ。カラフルなポップスという印象が強かった彼のサウンドが、この新作ではアメリカ南部を思わせるブルージーなものに変わっていて驚かされた。これまでの作品をデコラティヴに感じ、よりダイレクトなサウンドを目指したという本作での共同プロデューサーはロス・ロボスのスティーヴ・バーリン。サウンドは変化しても、テテの温かい歌声と抜群のポップ・センスは変わらず生きている。新たなステージの幕開けを感じさせる傑作。
intoxicate (C)篠原裕治
タワーレコード(vol.85(2010年4月20日発行号)掲載)
ポップ・フランセーズ界における現代最高のシンガー・ソングライターから待望の4作目が到着!前作よりロック的なアプローチを増しつつ、彼の美しいファルセットや普遍的なグッド・メロディーをフックにしたブルージー路線はそのままで、文学的とも形容される語り口に引き込まれるばかりだ。<ジャック・ジョンソンmeetsベン・ハーパー>と呼ばれながら、フランス人ならではの陰りも持ち合わせた様子にグッとくる。
bounce (C)小松健一郎
タワーレコード(vol.319(2010年3月25日発行号)掲載)