TRIAL PRODUCTIONのトロンボーン奏者/MC、KEN-KENを中心としたレゲエ!?ダブ!?プロジェクトKEN2-DSPECIAL(ケンツーディースペシャル)初めてのCD。80'sダンスホールとBEASTIE BOYSから受けた衝撃を独自にトランスフォーム、徹底的にオルタナティヴなレゲエをクリエイトしてきたKEN2-DSPECIALは、KEN-KENのソロ・プロジェクトとしてキャリアをスタートしつつ、ライブでは、引く手あまたの人気DJとして快進撃を続けるDJ CONOMARK、渋さ知らズ他多くのバンドで活躍する超絶酔狂ギタリストの社長、そしてNEW ROOTS SOUND=URC SOUNDSYSTEMを主宰しながらZEN-LA-ROCKへのトラック提供でも知られるダブワイザーのICHIHASHIが参加し、奇天烈でオンリー・ワンな存在感は増すばかり。「GET UP AND DANCE」や「コンドルは飛んでいく」などのユニークなカバー・チューンやパンク&サイケにアレンジしたSLENG TENGリディムなど、これまでリリースしてきたアナログ7インチ・シングルは、ほとんどが即完売。本作は、入手困難な既発音源(オリジナル+ダブ・ヴァージョン)に、未発表ヴァージョンやリミックス、初期衝動全開の超初期音源やライブ・テイクを加えたボリュームたっぷりの内容!KEN2-D製の名リディムと言える「GET UP AND DANCE」(オールドスクール・クラシックの激ユニーク・カバー)トラックにロボ宙のラップをフィーチャーした新録Ver.はLB世代直撃のリリックで本作の目玉のひとつ。2008年に大きな評価を得たコンピレーション「STRICTLY DANCING MOOD Vol.1 -FUTURE RAGGA SESSIONS-」にも収録されたSLENG TENGリディムは、鎮座DOPENESS & BUN BUN the MCをfeat.した「SLENG TENG in the U・G」のほか、パンキー・ギターが暴れまくる未発表MIXを含め計4ヴァージョンも収録。
PART2STYLE
発売・販売元 提供資料(2010/04/14)
巷のダンスホール・レゲエに食傷気味なアナタに贈る赤丸必聴盤だ!冒頭では<Sleng Teng>を下敷きに、ウェイン・スミスによる同リディムの超有名曲"Under Me Sleng Teng"のメロディーをトロンボーンでそのまま吹いてしまうという、ある意味身も蓋もないことを格好良くやってしまうKEN KENなる人物を中心としたレゲエ/ダブ・プロジェクト。80年代ダンスホール・レゲエを思わせるスカスカな打ち込みサウンドを軸に構成されているが、純然たるレゲエ・ラヴァーは面喰らうような要素が毒っ気たっぷりに盛り込まれて至極痛快だ。ジャングルやクンビアを縦断するキラーなミックス・ワークも冴え、ジョン&ヨーコによるあの反戦ソングをユルユルに仕上げた"Dub Is Not Over"なんてカヴァーもあり。
bounce (C)西尾洋儀
タワーレコード(vol.320(2010年4月25日発行号)掲載)