日本が世界に誇る才能より新作が到着。このめくるめく音楽体験をどう表現しよう？アニマル・コレクティヴ「Merriweather Post Pavillion」が提示した音世界をビーチ・ボーイズ「Pet Sounds」の手法で現出させたかのような・・・・・・とか？無数のアコースティック楽器や楽器ですらないモノたちによる躍動的な音の饗宴は、まるで自然そのもの、宇宙そのもののような美しいサウンドスケープを描き出し、多くの生命を活き活きを輝かせる。サイケもフォークもポスト・ロックもトイ・ポップも融和した先にくっきりと浮かび上がる、ここではないどこか。なのに歌のメロディーにはほんのり日本情緒を漂わせていたりと、もう刺激される感覚が多すぎて、ただうっとりと放心するしかない。すごい。傑作。
bounce (C)土田真弓

たぐいまれなるポップ・センス、すり抜けて行くような不可思議な言葉。底知れぬ才能を秘めつつも、さらっと自然体。その軽やかなサウンドに、その溢れんばかりの豊かなメロディに、ついつい口ずさんでしまう、恐るべし。日本語詞ながら世界各国でのリリース、ツアーの依頼が相次ぐのは、私たちが洋楽をごくごく自然に楽しんでいる、それと同じく。 非楽器さえも駆使したトイポップ楽団的シンガーソングライターはさらなる高みへと飛翔する。まるでメリーゴーラウンドのようなドリーミーなポップスの素敵な魔法をかけ続けられたいのです。
intoxicate (C)水上渉