アッカド監督の歴史大作2作へのジャール・サウンド。壮大なオーケストラ・サウンドの醍醐味。
『砂漠のライオン』(1981)
サウンドトラック
音楽 モーリス・ジャール
監督 ムスタファ・アッカド
主演 アンソニー・クイン、オリバー・リード、イレーネ・パパス、ロッド・スタイガー
第二次大戦前のリビア、イタリア軍に立ち向かった英雄オマー・ムクターを描く歴史スペクタクル。これ以上ない名優を揃えたキャスト、そしてハリウッドでこの素材なら、この人をおいてない巨匠モーリス・ジャールが、お得意の異国情緒あふれるメロディラインの壮大なオーケストラ・サウンドを奏であげる。圧巻で美しい。燃え上がる。そして、2枚組の2枚目は、『ザ・メッセージ』(1976/主演アンソニー・クイン、イレーネ・パパス)は、マホメットの半生を、マホメットの視点(カメラがマホメットの視点になっているため、彼自身の顔・姿は現れない)で描くスペクタクル。こちらも、砂漠のライオンとほぼ同じメンツで作られている。こちらでのジャールのサウンドは、娯楽色を抑えているためか、思索的に聴かせるものだが、もちろん重厚。以上のサントラ音源に、『砂漠のライオン』のソースミュージックとして使われたナンバーの新録音と、2000年にバチカンの依頼で、ジャールの過去メロディをベースに作られた12分のシンフォニー「GIUBILEO」の世界初録音を収録。シティ・オブ・プラハ・フィルの新録音を中心にリリースするプロジェクト・レーベルのタッドロウから。 (C)馬場敏裕
タワーレコード(2010/04/23)