ポップ・ソングに、インストゥルメンタル、そしてピアノのエチュードにより構成され、バラエティに富んだサウンドに仕上がっているセカンド・アルバム。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
2008年にデビュー・アルバムをリリースし、話題となったライトスピード・チャンピオン、待望のセカンド・アルバム!12曲のポップ・ソングに2つのインストゥルメンタル、そしてピアノのエチュード1曲により構成されている本作。彼が得意とするアメリカン・カントリー調のサウンドを中心に構成されたファースト・アルバム『フォーリング・オフ・ザ・ラベンダー・ブリッジ』に比べ、今回はクラシック、そして時には舞台音楽を取り入れる等、バラエティーに富んだサウンドに仕上がっている。アニマル・コレクティヴやナールズ・バークレイを手掛けたベン・アレンもプロデュースとミキシングに参加。70年代のギターやシンセ・サウンドを加え、よりエクレクティック感を出した作品となった。
Hostess Entertainment
発売・販売元 提供資料
線香花火のようにあっけなく燃え尽きた ネオ・レイヴ・バンド、テスト・アイシクルズを経て、ライトスピード・チャンピオン名義でソロ・デビューしたデヴ・ハインズ。デビュー作ではUSはオマハのインディー人脈とコラボし、突然名ソングライターぶりを発揮してリスナーを驚かせたかと思えば、インタヴューではチャートを賑わすポップソングの優れた点について熱弁を振るったりと、かねてから幅広い音楽趣味を隠さず披露していた。そんな彼がこの2作目でめざしたのは、〈クラシカルで70'sでフランスっぽい音楽〉だ。ストリングスやキーボードをふんだんに使い、前作とはまたガラリと違う音を提示した。従来の人懐っこい歌心は健在だが、興味のあることなら節操なくやってのける彼らしさが微笑ましい。
bounce (C)山本純子
タワーレコード(vol.318(2010年2月25日発行号)掲載)