超絶ギタリストであり、中性的な魅力を持つシンガー・ソングライター=カーキ・キングの第5弾アルバム。ダン・ブランティガン(EVI)、ジョーダン・バールソン(dr)というシンプルなトリオ編成による音作りにこだわることで生まれた新たなバンド・サウンド満載の1枚。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
フー・ファイターズのデイヴ・グロールも手放しで絶賛する、ギタリストにしてソングライター、カーキ・キング。2007年にはそのフー・ファイターズのアルバムにギタリストとして参加、ショーン・ペン監督作のオリジナル・スコアを担当するなど、ますますその多才ぶりを発揮している彼女による待望のアルバムがリリース。キング(ギター、キーボード)の他、ダン・ブランティガン(ウィンドシンセ、トランペット他)、ジョーダン・パールソン(ドラムス)という、シンプルなトリオ編成による音作りにこだわることで生まれた、新たなバンド・サウンド。ローリング・ストーン誌が「ギター・ゴッド」とまで評したその演奏技巧に寄りかかることなく、さらに自身のソングライティングを突き詰めた結果とも言える、ロック色が強くてアグレッシヴでありながら、メロディアスな楽曲が増えた一方で、インストの部分にもこれまで以上に「歌」を感じさせる、とことんエモーショナルな傑作。前作同様、ボブ・ディラン、パティ・スミス、エミルー・ハリスらとの仕事で知られるグラミー賞プロデューサー、マルコム・バーンとの共同制作。トロントでのソロ・パフォーマンスの映像を収めたDVD付の2枚組仕様。
P-VINE
発売・販売元 提供資料
ジョン・マッケンタイアとのコラボやフー・ファイターズとの親密な交流を通して、タッピングを駆使した革新的なギター奏法ばかりではなく、21世紀現在もっとも革新的なロックを奏でるアーティストとして注目を集めはじめている彼女。その待望の新作は、技巧よりもエモーションの開放に重きを置いたような刺激的なギター・ロック・アルバムとなった。儚い歌声とダイナミズムに溢れたサウンドの対比も鮮やかだ。
bounce (C)鈴木智彦
タワーレコード(vol.319(2010年3月25日発行号)掲載)