フォーマット |
CD |
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構成数 |
1 |
国内/輸入 |
国内 |
パッケージ仕様 |
- |
発売日 |
2010年04月07日 |
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規格品番 |
SICP-2609 |
レーベル |
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SKU |
4547366052787 |
Sony Music
構成数 | 1枚
合計収録時間 | 00:43:45
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MGMT攻めてるよ!安易に前作を踏襲しない心意気は相当の決意かと。当然そこには理由があるようだ。前作『Oracular Spectacular』の狂騒は本人たちの許容を遥かに上回り、メジャー・デビューから2年経ったいまもその余韻が残るほどで。結局ポップ・シーンだけで騒ぎの収拾がつかず、ヒップホップ系ミックスCDの常連になるわ、“Kids”がイビザをはじめとするダンスフロアでアンセム化するわと本人たちをよそに大爆発。“Time To Pretend”でロックスターを揶揄していたのに、皮肉にも自分たちがスターになってしまう始末だ。その反動が、反抗とアイロニーが込められた新作『Congratulations』というわけで、自虐的なアルバム・タイトルに始まり、<シングル・ヒットは御免>とばかりにアルバム一枚を聴かせるべく腐心している。だから“Kids”級のアンセムはないのだけれど、爽快なサーフ・ナンバー“It's Working”、ブライアン・イーノに捧げた(?)パンキッシュな“Brian Eno”などMGMTらしからぬ曲があったり、後半に盛り上がるドリーミーなサイケ・ポップ“Someone's Missing”やラストをしっとりと美しいメロディーで締め括るタイトル・ナンバーのような聴くたびに味わいが増すものなど、曲のヴァリエーションが豊富で楽しい仕掛けが満載だ。そのあたりは共同プロデューサー、ソニック・ブームの貢献もあるのだろう--何てことを考えつつ何度も聴いていると、やっぱりシングル・ヒットが生まれそうな気が。彼らには気の毒だけど……。
bounce (C)青木正之タワーレコード (vol.320(2010年4月25日発行号)掲載)
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賛否両論に分かれる問題作! というのは大袈裟かもしれないけれど、MGMTの2人が新作『Congratulations』で勝負に出たことは間違いない。本人たちにも予想外の成功を収めたデビュー・アルバム『Oracular Spectacular』の後追いはせず、彼らはより作家性を際立たせる方向へとシフトした。まず本作の共同プロデューサーとして元スペースメン3のソニック・ブーム、ゲストには元ロイヤル・トラックスのジェニファー・ヘレマと、2人が以前からリスペクトしていた面々を起用。とりわけシューゲイザー・サウンドをエクスペリメンタルな領域に広げたソニックの起用は興味深い。さらに前作のプロデューサー、デイヴ・フリッドマンはミキサーとして引き続き参加するなど、サウンド面は相変わらず凝りまくっている。ただ前作のようにダンサブルなグルーヴは抑えめで、今回はサーフ・ミュージックから混沌としたサイケデリック・ジャムまで、ロックンロールがベースだ。短い曲が浮かんでは消える長尺のナンバー“Siberian Breaks”や、後半の急展開が過激な“Flash Delirium”など、曲作りは<踊らせること>より<聴かせること>にポイントが置かれていて、前作以上に曲の良さが光っている。こだわるところはこだわりつつも、ざっくりとした生々しい手触りも残す、そうしたバランス感覚が絶妙だ。浮遊感に満ちていながらも、しっかり地に足が着いているというか、プレッシャーという大波を巧みに乗りこなしてみせた痛快な傑作!
bounce (C)村尾泰郎タワーレコード (vol.320(2010年4月25日発行号)掲載)
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