日本人アシッド・ジャズ・トリオ、Speaker Sgt.のデビュー・アルバム。そのサウンドはまさにデビュー当時のロニー・ジョーダンを彷彿とさせる、ヒップホップ的なグルーヴ感とジャズ・ギター・サウンドが融合。ミニマルなブラックネスを感じさせるグルーヴ、タイト且つシャープなビートを刻むドラムスと地を這うようなベース。オリジナル曲に加え「MILESTONE」「MAIDEN VOYAGE」などのカバーも収録。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
有名フロア・アンセムの生ジャズ・ファンク・カヴァー・コンピ『Man Machine』の冒頭にフィーチャーされ、DJ Shadow「The Number Song [Cut Chemist Party remix]」のグルーヴィなカヴァーを披露、12インチ・カットもされた新鋭バンドがこのスピーカー・サージェント。オルガン奏者KANKAWAの右腕として知られ、KANKAWAの別名義Blue Smithではサウンド・プロデュースも手がけるギタリストの越智巌率いるギター/ベース/ドラムのスリー・ピース・バンド。そのサウンドはまさにデビュー時のロニー・ジョーダンを彷彿させる、ヒップホップ的なグルーヴ感とジャズ・ギター・サウンドが融合したもの。ロニー・ジョーダンの出世曲「So What」を意識してか8ビートにアレンジされたマイルスのモード名曲「Milestones」カヴァーと、意外すぎるアレンジでグルーヴィーに蘇ったハンコックの「Maiden Voyage」カヴァーが鬼キャッチーだが、オープニングを飾る粘着グルーヴのパーティ・ナンバー「Black Cream」やクールに燃え上がる「Limit」などオリジナルも最高!
P-VINE
発売・販売元 提供資料(2010/04/07)
KANKAWAとのプレイで知られるギタリスト、越智厳率いるトリオによるフル・アルバム。ヒップホップのグルーヴ感と軽快なフュージョン・ギターとの化学反応が生み出したアシッド・ジャズ・サウンドがとても新鮮に響く。またマイルス・デイヴィス”Milestones”のカヴァーでは跳ねるようなファンクのビートを大胆に取り入れるなど独創的なアレンジにも驚かされた。RHファクターあたりが好きな人にはストライクな作品。
bounce (C)藤井大樹
タワーレコード(vol.320(2010年4月25日発行号)掲載)