スーパーマンのプロデューサーが映画化したこちらも地球規模のヒーローの映画。主題歌はシーナ・イーストン。マンシーニのオリジナルもいっぱいの楽しいサントラ。

『サンタクロース』（1985）
サウンドトラック

音楽　ヘンリー・マンシーニ
監督　ヤノット・シュワルツ
主演　ダドリー・ムーア、ジョン・リスゴー、デビッド・ハドルストン、バージェス・メレディス

ヤノット・シュワルツという監督は怪監督で『燃える昆虫軍団』も『ジョーズ2』も『ある日どこかで』も『スーパーガール』も、この『サンタクロース』もこの人が監督で、この監督、今も「グレイズ・アナトミー」や「フリンジ」などのエピソードを普通に監督している・・・何とも得体の知れない監督さんである。『三銃士』『スーパーマン』のプロデュース・チーム、サルキンド／スペングラーのふたりは、過去にはルグラン、ウィリアムス、ゴールドスミスなどに依頼し、今回はマンシーニ。（ちなみに、『スペースバンパイア』を受けた同年だ）しかし、クリスマス・スタンダードは多く、それらを使用するナンバーもありつつ、基本は、オリジナル。どこかゴールドスミスのキャロル・アンのテーマっぽいメインタイトル、シーナ・イーストンが歌うテーマ「世界中のクリスマス」、この曲は今やクリスマス・ポップス・ナンバーの定番のひとつとなっているため、その起源のサントラとしても貴重だ。他は、子供たちのコーラスをフィーチャーしたオリジナル・ヴォーカル・ナンバーが多くこれらが楽しい。 (C)馬場敏裕