アルゼンチンのフォルクロリック・ジャズ・シーンの中核的グループとして、またメンバーのソロ~サポートなどで、ますます世界が注目するアルゼンチン・シーンのキー・ユニット、アカ・セカ・トリオの2009年アルバム。スタジオ・レコーディングCD+ライブ&セッションDVDの2枚組という豪華セット!プロデュースはリト・ヴィターレ。パンパの大地を想起する豊かな楽曲、ヨーロッパ・ジャズの洒脱さ、ブラジル・ミナスにも通じる透明感、そして洗練された都会派アルヘンチーナのセンス…、その象形が幾重にも重なり紡ぎ出されるアカ・セカのサウンドは、本作でいよいよ充実の極みに至る。リリアーナ・エレーロ、タチアーナ・パラの女性ヴォーカル・ゲストも好アクセント。そして特筆すべきはDVDで、2006年ブエノス・アイレスでのライヴと、2007~2008年の未発表セッション映像を収録。かのペドロ・アスナール、そしてモノ・フォンタナとの共演を収録した感動的パフォーマンスは必見。
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タワーレコード
アルゼンチン・フォルクロリック・ジャズ・トリオの最高峰がこの新作でメジャー進出。これが大傑作で、鉄壁かつ柔軟で洒脱なアンサンブルとミナスに通じる透明感のある豊饒なメロディーやハーモニーにはただただ感動です!さらに凄いのはライヴ&スタジオ・セッションを収めた付属のDVDで、ペドロ・アスナールやモノ・フォンタナとの共演はタメ息が出るほどに素晴らしい。荘厳でいて幻想的、南米産MORここに極まれり。
bounce (C)小松健一郎
タワーレコード(vol.318(2010年2月25日発行号)掲載)
アルゼンチンのネオ・フォルクローレ界を牽引する最重要ユニットが、スタジオ新作CDとライヴDVDがセットになった3rdアルバムをリリース。古き佳きフォルクローレの持つ雄大な響きに、ミナス産MPBにも通じる透明感と浮遊感、そしてジャジーで洗練された都会的センスの三位一体というアカセカ美学が頂点に達したスタジオ盤には、リリアナ・エレーロもゲスト参加。一方のDVDも凄い内容で、トータル25曲の大ボリュームもさることながら、モノ・フォンタナ、ペドロ・アスナールとの共演まで拝めてしまう。質・量ともに文句なしの傑作だ。
intoxicate (C)田中幹也
タワーレコード(vol.84(2010年2月20日発行号)掲載)