アメリカ在住の女性シンガー、エミ・マイヤーのセカンド・アルバム。一聴してわかるのは、J-POPには無い日本語のボキャブラリー、そして前作のジャンルに留まることなく、レゲエやボッサなど幅広いアプローチで作られたサウンド。バンドメンバーと作り上げた親密な空気感が暖かいサウンドに表れている。今までの評価に捕らわれることなく、シンガー・ソングライターとして新たなステージに進んだアルバム。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
デビュー・アルバム『キュリアス・クリーチャー』が、iTunesや多くのCDショップで、ジャズ・チャートの1位を獲得したエミ・マイヤーの、全曲日本語詞によるセカンド・アルバム。一聴して解るのは、J-ポップには無い日本語のボキャブラリー。ジャンルに留まることなく、レゲエやボッサなど幅広いアプローチで作られたサウンドには、Shing02バンドのキーボーディストとしても活動する彼女が、バンド・メンバーと作り上げた親密な暖かい空気感が現れています。
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タワーレコード
カタカナ英語、もといローマ字のNIHONGOで歌うようだった“君に伝えたい”から1年、処女作の邦盤化で話題になったシンガー/ピアニストが、この2作目では全曲日本語詞に挑戦だ。プロデュースはツアー・バンドに彼女を抜擢したShing02で、バックには高田漣の名も。今回はひらがな風の丸みも備えた歌唱が郷愁を織り込んだ柔和な演奏に煙って、独特の風流を立ち昇らせる。ZION HILL SESSIONとのレゲエ“約束”が良い。
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.319(2010年3月25日発行号)掲載)