"マリのジョン・リー・フッカー"ことアリー・ファルカ・トゥーレ(1939-2006)がトゥマニ・ジャバテと共演したラスト・セッションを収録。 (C)RS
JMD(2013/12/11)
西アフリカの音楽大国マリ出身で、それぞれ異なる個性を発揮しワールド・ミュージック・シーンに多大なる影響を与えてきた、ギタリストのアリー・ファルカ・トゥーレとコラ奏者のトゥマニ・ジャバテ。彼らは2005年に『イン・ザ・ハート・オブ・ザ・ムーン』を発表し、翌年のグラミー賞を受賞。しかし、同年の3月7日、アリーは帰らぬ人となってしまいました。二人の名義としてはセカンド・アルバム、そしてラスト・アルバムとなった本作。一部の曲では、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブでお馴染みのベーシスト、カチャイート・ロペスがゲスト参加。2009年2月に永眠した彼のラスト・レコーディングの1つもここに収録されています。端麗極上のアフリカン・アクースティック・ミュージックの最終完成型がこれ。そしてこんなに気持ちの良いサウンドはもう二度と作られることは無いでしょう。最高のアフリカ音楽がここに。
オフィス・サンビーニャ
発売・販売元 提供資料
アフリカのブルース・ギタリストとして名を馳せた故アリ・ファルカ・トゥーレと、当代随一のコラ奏者トゥマニ・ジャバテ。マリ出身の両巨匠がロンドンのスタジオでセッションした際の音源がリリースされた。前共演作『In The Heart Of The Moon』の続編といえるインスト曲を中心にしたアコースティック・アルバムで、2人のリラックスした演奏で紡がれる美しい音色に思わず時間を忘れます。
bounce (C)西尾洋儀
タワーレコード(vol.318(2010年2月25日発行号)掲載)
西アフリカはマリが生んだ偉大なるギタリスト=故アリー・ファルカ・トゥーレ、同じくマリが誇る世界的コラ奏者=トゥマニ・ジャバテ。両者は05年に名作共演盤『In The Heart Of The Moon』を発表しているが、本作はその続編。同年にロンドンで録音された作品の、念願の初パッケージ化である。ブルージーかつ風通し抜群のアコギと、神秘的なコラの音色が寄り添うように響き合う親密な世界は、前作同様、あまりにも穏やかであり、そして途方もなく美しい。アリーのラスト・レコーディングにして、これ以上ない有終の美である。
intoxicate (C)田中幹也
タワーレコード(vol.84(2010年2月20日発行号)掲載)