抱きしめたくなる1枚です!2008年「汽車に乗って」ほか全4枚のシングルを含めた、第5弾フル・アルバム。壮大かつ有機的なアプローチのエレクトロや、シンプルなバンドサウンド、ビッグバンドジャズ等、あらゆるテイストのサウンドを飲み込んだYUKIの集大成ともいえる作品。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
2007年10月リリースのシングルコレクション「five-star」からは2年半ぶり、オリジナルフルアルバムとしては2006年9月の「Wave」以来3年半ぶりとなる、ソロ通算5枚目となるフルアルバム。2008年「汽車に乗って」、2009年「ランデヴー」「COSMIC BOX」、そして同タイトルとなる先行シングル「うれしくって抱きあうよ」の4枚のシングルを始めとして、壮大かつ有機的なアプローチのエレクトロや、シンプルなバンドサウンド、ビッグバンドジャズなど、あらゆるテイストのサウンドを飲み込んだ、この3年間のYUKIの集大成とも言うべき内容となっています。もちろん、YUKIならではのポップセンスは健在。時間をかけて紡ぎあげられた珠玉の楽曲が結集した名盤の誕生です。
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タワーレコード
打ち込みのリズムと壮麗なストリングスが溶け合う“朝が来る”で幕を開け、<星に願いを>を想起させるファンタスティックなバラード“夜が来る”で幕を引く、3年半ぶりの新作。電子音とバンド・サウンドの合間に軽快なジャズ・アレンジも挿入するなど、トラックは相変わらず多彩&高品質。だが、そのなかで躍動する歌は過去最高に生々しい。ポップ・アイコンであると同時に生身の人間でもあるYUKIの体温が声に宿っていて、肌と肌が触れた瞬間のようにドキッとする。<人生は短い/それはまるでたった1日のように>-本作のトータル・コンセプトを綴った詩の最後を、彼女はそう締め括る。他愛ない1日に、その積み重ねの人生に祝福を。全13曲のラヴソングは、大らかにそんなことを告げている。
bounce (C)土田真弓
タワーレコード(vol.319(2010年3月25日発行号)掲載)