待ってました!キエラン・ヘブデンことフォー・テットがスタジオ・アルバムとしては5年振り5作目となるアルバムをリリース!
05年、クラブ/エレクトロニカ・ミュージック界に衝撃をもたらした前作『エブリシング・エクスタティック』から早5年、フォー・テット流ミニマル・サウンドを提示した『リンガーEP』を経て遂にアルバムを完成させた!「これぞフォー・テットだよね~」なんて声が聞こえてきそうなキラキラに輝く誰も真似することの出来ない至極の9曲。エレクトロニカ、ミニマル・テクノ、クリック何とか・・・全て超越した最先端サウンド!
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タワーレコード
エレクトロニカ以降のフォークのありようを大きく変えた張本人による新作。じつに5年ぶりです。近年は、フリー・ジャズ・ドラマーとのコラボやフリッジの再始動などで音楽神経の高さを披露していましたが、ここに来てフロア対応抜群のミニマル・テクノの応酬です。ジャジーなビートに女性ボーカルが切りこむ《Love Cry》の昂揚感も圧巻だが、やはりメランコリックな輝きが核であり、やさしく耳を撫でまわします。なかでもジャーマン・エクスペリメンタルなまどろみにとろける《The Unfolds》は、瑞々しすぎて究極のレム睡眠を誘います。
intoxicate (C)久保正樹
タワーレコード(vol.84(2010年2月20日発行号)掲載)
フォークトロニカの生みの親が5年ぶりとなるオリジナル作をリリースした。ひたすら打ち付けられるハンマー・ビートで脳は次第に酩酊状態に突入。さらに、ギターやハープなどさまざまな音が万華鏡のようにサイケデリックな輝きを放ち、乱反射しながら降り注ぐと、そこには未体験のサウンドスケープが! 〈エレクトロニカの到達点を超えた〉と絶賛された前作を軽々と凌駕し、クリック好きも巻き込む音作りは流石です。
bounce (C)大久保洋二
タワーレコード(vol.317(2009年12月25日発行号)掲載)