ホラー・パンクなガレージ・ロックで売り出した5人組UKバンド=ザ・ホラーズが、XLレコーディングスへ移籍し、音楽スタイルを大転換!実験的なシューゲイザー・サウンドを加えて、更なる進化を遂げたセカンド・アルバム。 (C)RS
JMD(2010/06/14)
ザ・ホラーズのセカンド・アルバムがリイシューに。本作はポーティスヘッドのジェフ・バーロウと映像監督の巨匠クリス・カニンガムの2人がプロデュース!デビュー前からNME誌を表紙で飾るなどで話題騒然、2006年のデビュー以来確固たる地位をシーンに築いているザ・ホラーズがXLレコーディングスへ電撃移籍!ロカビリー、ガレージ、ポスト・パンク、ノー・ウェイヴと様々な音楽をミクスト・アップしたその独自なサウンド、激しく凶暴なライヴ・アクトで瞬時にUK音楽シーンで独自の地位を築く。またNMEアウォーズ2007年ではフロントマンであるファリス・ロッターがベストドレッサーを受賞したりと、とにかく様々な話題で注目を集めてきた。デビュー・アルバム『ストレンジ・ハウス』は海外主要メディア誌で軒並み高い評価をうけ、2007年にはサマー・ソニックでの来日も果たした。そして満を持して2009年セカンド・アルバム『プライマリー・カラーズ』をリリース。(2009年作品)
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タワーレコード
ゴスいルックスと短尺の疾走チューンでUKロック好きを震撼させたデビューから早3年、ホラーズが突然変異を起こし、最高に美しいニュー・アルバムを完成させた。暴走と破壊をひたすら繰り返した前作での狂気的なガレージ・ロック〜ポスト・パンクは影を潜め、ポーティスヘッドのジェフ・バーロウと映像作家のクリス・カニンガム(!)をプロデューサーに迎えて轟音ノイズの効いたサイケで幻想的な世界観を作り出している。かねてよりケヴィン・シールズからの影響を公言していたり、そのマイ・ブラディ・ヴァレンタインがキュレーターを務める〈All Tomorrow's Parties〉への参加が決定していることを考えれば合点のいく話だが、それにしても前作での成功をこんなにもあっさりと捨ててしまうなんて!
bounce (C)白神篤史
タワーレコード(vol.310(2009年05月25日発行号)掲載)