"キング・オブ・ダンスの復活"をキャッチコピーに、トレード・マークのコーン・ローをスッパリ切り落としたR&Bシンガー=オマリオンが、ダンサー/パフォーマーであることを前面に打ち出した、待望のアルバム第3弾! (C)RS
JMD(2010/06/14)
アッシャーやクリス・ブラウンと並ぶR&Bシンガーで、ダンサーとしても世界で認められたパフォーミング・アーティストの1人、オマリオン。所属していたR&Bグループ“B2K”の解散後ソロとして活動を始め、前作『21』から約3年振りとなるソロ3作目が完成。自らを“ザ・キング・オブ・ダンス”と名乗り、今作では“リターン・オブ・ザ・キング”をキャッチコピーに、ダンサー/パフォーマーであることを全面に打ち出した力作。アルバムからのファースト・シングルも、これまで以上にダンス・パフォーマンスをフォーカスした、ストリート・ダンサーに贈るクラブ・チューン。せつな系R&Bソングはもちろん、旬なヒップホップ・サウンドも取り入れた、ファンの期待にマックスで応えたキャリア最高傑作。
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タワーレコード
バウ・ワウとのコラボや来日公演など、前作『21』以降の3年間を精力的な活動に費やしてきたオマリオン。昨年のベスト盤を期にB2K~ヤング・アーバン・スターという流れにも一区切りつけた感じだが、この新作はそんな彼の進化が聴いて取れる充実ぶりだ。リル・ウェインを彷彿とさせるラップ歌唱で挑んだグッチ・メインとの先行曲をはじめ、アップ群はいままで以上にダンス/フロア映えを意識。一方、ミディアム&スロウはよりエモーショナルかつセンシュアルな側面を際立たせ、特に甘酸っぱい“What Do You Say”や熱い歌い口の“Speedin'”には悶絶必至! タンクやマーカス・ヒューストンらの助力を得つつ、全曲で作詞作曲にも関与した渾身の出来は、彼のキャリアにおける新章の幕開けに相応しい。
bounce (C)佐藤ともえ
タワーレコード(vol.318(2010年2月25日発行号)掲載)